『かぐや姫の物語』
Posted by asuka at 1:44 AM
独特の日本画のようなタッチだったので、スクリーンで観てきました。
アニメの専門的なことはわからないのでなんとも言えませんが、相当苦労をして作られているんだろうなというのは察することができる。見て過程などを見てみたい。
筆ですっと描いたような絵がそのまま動いているのは、観ているうちに慣れてしまうけれど、時々わざと改めて思い出したりしていた。
また、姫が走るシーンなどは、筆のタッチも荒々しくなっていて、線まで含めての表現だった。
売店で、普通のアニメ絵になってしまっているラバーストラップみたいなものが売っていたけれど、少し雰囲気がちがってしまっていた。やはり、あのタッチが良かったのだと思う。
ストーリーはほぼ知っている昔話のままなのでネタバレも何もないかと思いますが、一応、以下ネタバレです。
捨丸が原典に出てくるかどうかは知らないのですが、それ以外の流れは知っていた。
だから常に、ああ、いまはこんな感じだけれど、結局月に帰ってしまうのだな、と思いながら観ていた。
特 に、最初のほうのよちよち歩きの姫を翁が「ひーめっ!ひーめっ!」と呼んで自分のほうへ来させようとするシーンが泣ける。大人げなく掠れてしまっている。なんなら、少し泣きそうでもある。それは、姫の成長を思ってなのかもしれない。声をあてているのが、地井武男さんというのもまた良かった。
子供が元気良く歌っていた童歌を、姫が変調させた歌がとても怖かった。
月に帰るシーンもやはりこわい。月からの使者が演奏している音楽も、楽しげなのが怖かった。何も悩まずに済むのが極楽なのか…。かぐや姫も、あれだけ、笑ったり泣いたり怒ったりしていたのに、無表情で歩くこともせずに、すーっと月からの使者のほうへ引き寄せられていく。
そもそも、かぐや姫という話に、なんとなく怖いというイメージを持っていたけれど、こうして真剣に物語に向き合うことで、より恐ろしさがわかった。
それにしても、こんなエキセントリックなSFが平安時代初期にはもうあったというのがすごい。
calendar
ver0.2 by バッド
about
- asuka
- 映画中心に感想。Twitterで書いたことのまとめです。 旧作についてはネタバレ考慮していませんのでお気をつけ下さい。
Popular posts
-
フランスCanal+、イギリスSkyの共同制作のドラマ。トンネルってタイトルはドーバー海峡のトンネルのことだった。もともとはデンマークとスウェーデンの共同制作で『The Bridge』というドラマだったらしい。 見たのは2013年のシリーズ1(全10話)。来年シーズン3が放映され...
-
ほぼ半月あけて後編が公開。(前編の感想は こちら ) 以下、ネタバレです。 流れ自体は前編と同じ。ジョーがこれまであったことを話し、それに対して、セリグマン(今回はちゃんと名前が出てきた。ステラン・スカルガルドが演じている男性)が素っ頓狂なあいづちをうつ、と...
-
原題『Birdsong』。Wikipediaにはカタカナのバードソングで項目が作られているので、『愛の記憶はさえずりとともに』というのは、WOWOWが独自で付けた邦題なのかもしれない。 エディ・レッドメイン主演で約90分、前後編の二回のBBCドラマ。 もっと昔なのかと思っ...
-
2007年公開。このところ、ダニー・ ボイル監督作品を連続で観てますが、 こんなSFを撮っているとは知らなかった。しかも、 主演がキリアン・マーフィー。でも、考えてみればキリアンは『 28日後…』でも主演だった。 映像面でのこだわりは相変わらず感じられました。 宇宙船のシールド...
-
2007年公開。サム・ライミ版。1から3まで観ていません。いきなり3から観るのはどうかと思ったけれど、やっぱりわからない部分がいくつかあったのでまたちゃんと観たいです。 以下、内容に触れます。 ジェームズ・フランコと戦ってるけどなんで戦っているのかわからなかった。少し...
-
2013年に公開されて(アメリカでは2012年)思わぬ大ヒットをした『テッド』の続編。前作のときに、テディベアが動いて喋るというのは可愛いけれど、かなりブラックだし、マニアックな小ネタが満載で、なぜこれが大ヒットしたのだろうと思った。 前作は昔のアメリカのテレビ番組のネタが多く、...
-
マーベル・シネマティック・ユニバースの10作目ではあるけれど、この前公開された『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のように、直接アベンジャーズ等の続きではないです。原作ではこことここが繋がっていて…というのはもちろんあると思いますが、原作を知らないのでわかりません。...
-
『九十九』がアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされたのも記憶に新しい森田修平監督作品の一気見に監督のトークショーが付き、更にこの7月からの新アニメ『東京喰種』の一話の放送まであるイベントに行ってきました。 いままで森田監督作品は『FREEDOM』しか観ていなかったので...
-
2002年にBBCで放送された二時間弱のドラマ。ジョン・シムとの共演も多いマーク・ウォーレンがゲイ役だということで観ました。字幕が無い中で観たので完全には理解しきれていません。 主人公ティムが恋するのが教授だったので、学校内でのいざこざなのかと思ったら、早々に学校外の話にな...
-
2000年公開。曲や映像づくりなど、とてもダニー・ ボイルらしい映画だった。 幻のビーチに辿り着くまでの話なのかと思っていたけれど、 かなり序盤でビーチには辿り着いてしまう。 そこから物語が展開していくということは、 ビーチがただの天国ではなかったということ。 一人旅の若者が...
Powered by Blogger.
Powered by WordPress
©
Holy cow! - Designed by Matt, Blogger templates by Blog and Web.
Powered by Blogger.
Powered by Blogger.
0 comments: