『ニード・フォー・スピード』
Posted by asuka at 3:44 PM
『ネイビーシールズ』のスコット・ワウ監督。エレクトロニック・アーツから発売されている同名のゲームが元 になっているらしい。主演は『ブレイキングバッド』のアーロン・ポール。ライバルというか、ほとんど敵みたいな役にドミニク・クーパー。女性ドライバー役のイモージェン・プーツは『フィルス』の捜査官役をやった人。
以下、ネタバレです。
車の映画というと 『ワイルド・スピード』が思い浮かんだんですが、『ワイルド・スピード』自体、一作目とユーロ・ミッションしか観たことがないので、比較のしようがなかっ た。イメージだとワイルド・スピードのほうがヤンキーっぽい感じがした。今作はそれほどみんなマッチョではなく、入れ墨も入ってない。アーロン・ポールと ドミニク・クーパーが二人まとまってかかっていっても、ヴィン・ディーゼルに一撃で吹っ飛ばされそう。復讐や無実の罪をはらすためのレースというのも、少 し暗めではあるけれど、ワイルド・スピードとの違いを出しているのかもしれない。
ただ、“デレオン”という違法レースが、いまいちよくわからなかった。ゲームをやっていたら前提としてわかっていることなのか、それとも、アメリカでは公道でスポーツカーを走らせるレースが日常茶飯事に行われ ているのか、頭文字Dみたいなものなのか。世界観に馴染めなくて、映画の最初の方は内容が頭に入って来づらかった。
監督自身もスタントマン出身とのこともあるのか、CGをほとんど使っていないとのこと。実際に公道を使っているとのことで、エンドロールのスペシャルサンクス欄には様々な都市名が連なっていた。
この作品は高級スポーツカーが盛大に大破するのが魅力なのかもしれない。だから、車に詳しい方がきっと楽しめると思う。私は、マスタングやランボルギーニの 名前を聞いたことがあるくらいだった。でも、最後の勢揃いしてのレースは、もう車が車じゃないみたいで、まるでSFに出てくる変わったかっこいい形をした 乗り物のようだった。こんな車が実際にあるんだというところから感動。
ただ、話の面からすると、ドミニク・クーパー以外の人間でその車に乗ってたのが誰だかまったくキャラ説明がなかったので、ドミニク・クーパー以外の車は途中で脱落するんだろうなというのがわかってしまう。
あと中盤、ピンチのシーンでマスタングがヘリに釣られて飛ぶんですが、あれもCGじゃないならすごい。でも、重さに耐えられなさそうだからCGかな。CGだ としても、釣り上げられてるマスタングの図はなかなか痛快で、映画『特攻野郎Aチーム』の戦車で大砲を撃ちながら位置を調整して湖に落ちてくシーンを思い 出した。
calendar
ver0.2 by バッド
about
- asuka
- 映画中心に感想。Twitterで書いたことのまとめです。 旧作についてはネタバレ考慮していませんのでお気をつけ下さい。
Popular posts
-
2013年公開。リュック・ベッソン監督作品。 アメリカ版だと『The Family』というタイトルらしい。フランス版は同じく『マラヴィータ』。イタリア語で“暗黒街での生涯”とかの意味らしいですが、主人公家族の飼っている犬の名前がマラヴィータなのでそれだと思う。別に犬は活躍しま...
-
アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、歌曲賞ノミネート、脚色賞受賞。その他の様々な賞にノミネートされていました。 以下、ネタバレです。 北イタリアの別荘に夏の間訪れている家族の元に、一人の青年が訪れる。家族の父親が教授で、その青年は教え子である。 まず舞台の北イタリアの夏の風景が素晴...
-
2007年公開。このところ、ダニー・ ボイル監督作品を連続で観てますが、 こんなSFを撮っているとは知らなかった。しかも、 主演がキリアン・マーフィー。でも、考えてみればキリアンは『 28日後…』でも主演だった。 映像面でのこだわりは相変わらず感じられました。 宇宙船のシールド...
-
原題は『The Young Pope』。ジュード・ロウがローマ教皇を演じたドラマの後半。(前半の感想は こちら ) 前半は教皇が最強でもう誰も逆らえないみたいになったところで終わった。 ジュード・ロウ自体が美しいし、そんな彼が人を従えている様子は、神というよりは悪魔のよ...
-
Netflixオリジナルドラマ。 童貞の息子とセックス・セラピストの母親の話と聞いた時にはエロメインのキワモノ枠かなとも思ったんですが、母子の関係がメインではなく、そちらを描きつつも、学校生活がメインになっていた。 ドラマ開始から学生同士のセックスシーンだし、どうだろう...
-
試写会にて。わかったことと、わからないこと。 以下、ネタバレです。 クーパーがどうやって助けられたのかがよくわからなかったんですが、あの時のアメリアの顔は幻じゃなかった。映画の序盤でワームホールを通る時に、アメリアが“彼ら”の姿を見てハンドシェイクをする。結局“彼...
-
ドルビーアトモスで観たんですが、席が前方だったせいもあるかもしれないけれど、あまり音の良さはよくわからなかった。前回がIMAXだったからかもしれない。 IMAXと同じく、最初のプロモーション映像みたいなのはすごかった。葉っぱが右から左へ。 以下、二回目で思ったことをちょこ...
-
ほぼ半月あけて後編が公開。(前編の感想は こちら ) 以下、ネタバレです。 流れ自体は前編と同じ。ジョーがこれまであったことを話し、それに対して、セリグマン(今回はちゃんと名前が出てきた。ステラン・スカルガルドが演じている男性)が素っ頓狂なあいづちをうつ、と...
-
ウェス・アンダーソン監督作品。前作の『ムーンライズ・キングダム』は、ブルース・ウィリスやティルダ・スウィントンは良かったし、家の中の撮り方も良かったけど、お洒落映画でしかないかなという感想だった。そのため、今回もかまえてしまっていたけれど、すごく面白かった。 やはり、撮り方な...
-
フランスCanal+、イギリスSkyの共同制作のドラマ。トンネルってタイトルはドーバー海峡のトンネルのことだった。もともとはデンマークとスウェーデンの共同制作で『The Bridge』というドラマだったらしい。 見たのは2013年のシリーズ1(全10話)。来年シーズン3が放映され...
Powered by Blogger.
Powered by WordPress
©
Holy cow! - Designed by Matt, Blogger templates by Blog and Web.
Powered by Blogger.
Powered by Blogger.
0 comments: