『trance』


ロンドンへ行くまで公開されていることすら知らなかった。『Welcome to the Punch』を観た時に、
予告がおもしろそうだったので観ることにしました。
映画二本、舞台一本とロンドン滞在期間二週間くらいだったのに、ジェームズ・マカヴォイ祭りになりました…。

相変わらず英語だったので細かい部分はよくわからない部分もありましたが、ダニー・ボイルっぽさというか、ほぼ映像で説明されていたので大筋はわかりました。撮影の仕方と音楽が凝っていて、言葉がうっすらとしかわからなくても映像だけで満喫できるのが素晴らしい。
ストーリーが二転三転して、まんまと振り回されるのが心地よかった。
以下、ネタバレです。





ジェームズ・マカヴォイが記憶をなくしていて、その記憶がキーとなるんですが、音楽の盛り上がりとともにネタばらしをしていって、主人公だけでなく、観ている側も記憶の霧が晴れたようにハッとする感覚が楽しかった
種明かしを見て、いちいちそうゆうことかと納得していきながら観ていった。
ワケありっぽい序盤から、たぶんこんな話なんだろうなと思ってストーリーが進んでいったら違って、の繰り返し。英語がわからないので余計に振り回された。

ポスターや知名度(私の中で)から、ジェームズ・マカヴォイが主人公でヴァンサン・カッセルは敵というか、悪役だと思っていたんですが、こちらが主人公でしたか。観ているうちに主人公と思われる人物まで変わってしまうのも面白い。
マカヴォイは可愛い顔をして、悪いヤツでした。『FILTH』も酷い役(褒め言葉)みたいなので楽しみ。

二人の間に立つロザリオ・ドーソンは、エキゾチックな魔性っぽく魅力的。イギリスではR18だったんですが、あの部分は日本公開時にどうなるのか気になる。

ラストもお洒落。タブレット端末が効果的に使われていてニクい。センスの良さを感じました。