『クロニクル』


    最近話題のデイン・デハーン主演作品。アメリカでは2012年2月公開。
日本ではまだソフト化どころか劇場公開もされていませんが、
UK盤のBlu-rayになぜか日本語字幕がついているということで観ました。
 以下、ネタバレです。
 



 POV(Point of View Shot.『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で有名になった登場人物目線の形式)で進んでいくのは低予算ならではの工夫かもしれない。また、一人の視点ではなく、撮り手がニュース映像も含め、次々に変わっていくのもおもしろい。

 ただ、ストーリーはもやもやしたものが残った。
 穴の中の物質は結局なんだったのか?なんで超能力を授かったのか?鼻血の意味は?授けた超能力を取り返しにこない?などなど、疑問がすっきりしないまま残った。ルールがわからないまま、途中でおいてけぼりにされたような感じがした。

最初のほうの超能力を手に入れた三人がきゃいきゃいやっているあたりは、アニメ版の『時をかける少女』のタイムリープ能力を手に入れた真琴を思い出した。手に入れた能力を積極的にくだらないことに使う。
女生徒のスカートをめくったりしてましたが、そのままコメディー路線にすすんでいってくれても良かったのに…とも
それか、「お前が好きだ」とか「愛人だから」とか、秘密を共有するもの同士の強固な絆がブロマンスっぽかったので、どうせならそのまま、三人で力を合わせて元凶(?)を倒すような展開が観たかった。

ただ、デハーンくんはすごく良かった。ただの美少年に留まらない、彼の影のある暗さがあの役に合ってました。美少年って書きましたが、30歳近い既婚者らしいですけどね…、今回も高校生役ですけどね…。