『007 スカイフォール』(二回目)


できれば吹き替えで観たかったんですが、字幕しかやってなかった。吹き替えはソフト待ちで。
以下、ネタバレです。





オープニングとそこに繋がる直前のシーンの流れが素晴らしい。
ボンドを誤射してしまったイヴから「007、落下」と報告を受けたMが窓の外に目を向けると、強い雨が降りだす。その雨音に滝の音が重なって、滝つぼにボンドが落ちていく。そこへアデルの『Skyfall』のピアノのイントロが流れ出す。歌い出しが「This is the end.」なのもグッとくる。
二回目だと、オープニングの映像内に本編に関わるモチーフが散りばめられているのがわかる。燃える屋敷、立ち並ぶ墓、銃とナイフ。隠れて穴から覗いている少年ボンド。曲のラストにも覗くボンドが出てくるが、それは大人ボンドになっている。

思えば、最後の最後にナイフに頼るボンドというのも007らしくない。私は特にこだわりはないけれども、007ファンの人からすると、この辺もどうなんでしょうか。
ただ、こだわりはないとは言っても、アストンマーチンが出てきて007のテーマ曲が流れるシーンはやはり盛り上がる。

今回は構図も気をつけてみていたのですが、人物を真ん中に置いてのシンメトリックな画が多かった。
マカオのカジノへ舟で向かうシーンは黄金郷のような妖しい建物がどんどん近づいてくる様が見事、ユニオンジャック棺がいくつも並ぶ場所で中央に立つMが静かに怒りをたぎらせているのがわかる、新しく地下にかまえたMI6の広さもよくわかる。
単なるアクション映画ではなく、構図や映像美にもこだわりが見えるのが嬉しい。

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