『ヴィレッジ』


2004年公開。世界観は好きでした。
外界とは遮断された小さな村と不気味な言い伝え。不穏な空気が流れていて、一体、何が起こるんだろうとわくわく待っていたら、結構最初のほうで村に住む怪物が実際に姿を現して、ぽかんとしてしまった。なぜか二足歩行で、着ぐるみ感満載の安っぽさ…と思っていたら、本当に着ぐるみだった。そこから話が考えていなかったほうへ進んでいった。
もっとどっぷりホラーにしてくれて良かったのに、結局哀しい人間ドラマだった。それだとしても、もっとどうにかなったんじゃないかと思ってしまう。続きをもとめたくなってしまう尻つぼみ感。
着ぐるみなら着ぐるみでいい。けれど、本当にそれだけというのがさみしい。森には実は本物が居た!というような怖さが欲しかった。大きい狼とかその程度でもいいから。
あと、ホアキン・フェニックス、もっと活躍してほしかった。序盤は恰好いいのに、後半で離脱してしまう。エイドリアン・ブロディのキャラクターについても、もう一ひねり欲しかった。
 すべてにおいて、Aかと思ったらBだった、で終わってしまう。Aかと思ったらB…かと思ったらC!みたいな感じに最後にどーんと驚かせて欲しかったし、驚かせてくれるのかと思っていた。

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