『ドラゴン・タトゥーの女』


原作未読、スウェーデン版未見です。

トレント・レズナーが音楽を担当しているというだけで、公開前からとても楽しみにしていた作品。予告で使われていた『移民の歌』カヴァーも恰好良かった。映像もPVのようでした。
本編でもオープニングにその曲が使われていて満足。劇中にもナイン・インチ・ネイルズのロゴTを着たハッカーが出てきたり、エンディングにHtDAが使われていたりと、トレントファンにも嬉しい作品でした。

ソーシャルネットワーク』でもそうでしたが、主張しすぎず、かといってひっこみすぎず、ちょっと心にひっかかるBGMがうまい。トレントは映画音楽の人になってしまうのかもしれない。今回は、ひんやりした白い景色をうまく際立たせていたと思う。特にミカエルがはじめて島に車で連れて行かれるときの、これから何か起こるぞというぞわぞわ感が引き立つ曲がよかった。

リスベットは小動物のような可愛さがあった。ピアスをいくつも開けて、革ジャンを着込んで、周囲を拒絶する態度を見せつつ、か弱い部分もちらちらと見える。またミカエルに恋をして、普通の少女らしい態度をとるあたりも良かった。

ドアをノックするときの「heyhey」という言い方も可愛らしい。口数は多くなくて表情もほとんど変わらないけど、行動に起こすのがはやいし、しっかり成果もあげる。恰好いい一面も持ち合わせていて、魅力的なキャラクターでした。

対するミカエルですが、エロい。ダニエル・クレイグだからエロいのかと思ってたけど、エロい役柄で正解らしい。セクシーとかではなくて、エロかった。演技はどうかなとは思いましたが、ハマり役だとは思う。

曇天、周囲から断絶された島、物書きが巻き込まれるというところから『ゴーストライター』にも似ていると思った。両者に漂う不気味な雰囲気がたまらなかったです。おもしろかった。

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