『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』


メリル・ストリープが主演女優賞を受賞しただけあって、さすがの演技力に圧倒された。サッチャー首相に似ていた。老メイクも自然で、メイク部門での受賞も納得です。衣装やヘアスタイルも素敵だった。ただ、それが目をひきすぎるせいか、ストーリーはいまいちだと感じてしまった。

ストーリーというか、自伝なので仕方ないのかもしれませんが、もうちょっと、ドラマ性というか盛り上がりがあっても良かったのではないか。サッチャーが首相を目指す少し前から退任するまでを、ざっと振り返っているだけ。起伏がなくて、どうにもつめこみすぎ感があった。
そのくせ、上映時間は105分と短い。上っ面だけを軽く、一気に見せただけのようだった。これでは、残るものがない。

何か、ひとつふたつくらいのエピソードにしぼって、掘り下げてくれたら良かったのに。私は具体的には旦那さんとの話が見たかったです。せっかくのメリル・ストリープの好演がもったいなく思えた。

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