『ヒューゴの不思議な発明』


初日、3D鑑賞。原作既読済みということで、かなり期待をしてたんですが…。期待しすぎたのか、
ストーリーを知ってしまっていたのがいけなかったのか、いまいち満足感が得られなかった。
以下、原作と映画についてネタバレあり。





原作はとても好きだったので、大まかなストーリー自体は問題ないです。映画の始まりの話だし、それを映画館で観るというのは、とても意味のあることだと思う。それに、その黎明期を最新技術である3Dでやるっていう試みはいいと思う。すごく飛び出す!というよりは3Dメガネが下がってきてしまうのが気になるくらいでしたが、各所では3Dが評価されているらしい。ここで2Dで観てたらおそらく3Dでも観たくなってしまったと思うので、結果的に3Dで観ておいて良かった。歯車の手前奥がわかりやすいのは良かったし、雪が舞うのは綺麗でしたが、個人的にはそれくらいでした。あと、アカデミー賞総ナメにした美術面も素晴らしいと思うので、大画面で観ておいて良かった。少し黄っぽい色みが昔風でいい雰囲気でした。

でも、映画の流れというか、テンポがとにかく悪かった。原作を読んで先を知っていたから、話の進み方に余計にイライラしてしまったのかもしれない。でも、本を読んだときのわくわく感もなかったのは、内容知っていたことだけが問題ではないはず。起伏がなさすぎたのも気になった。もっといい観せ方、作り方があったのではないかと思う。

クロエ・モリッツはだいぶお姉さんになっていて、もうヒットガールちゃんの印象はなかった。役柄も優しいお姉さんっぽい感じだったんですが、原作だともっと子供っぽくてわがままだし、ヒューゴに対しても意地悪なんですよね。
あと原作との違いでは眼帯の人が眼帯を着けていなかったのがビジュアル面でマイナス。あとは、当たり前ですが、ラストが違う。原作のラストは、『ここまでを、実は機械人形が書いてました』っていう、小粋なびっくりオチがついてるんですが、それがない。仕方ないけど、そのせいで、機械人形があんまり活躍した印象が残らない。ディズニー映画みたいに、最後に本が閉じるような終わり方にすれば良かったのに。

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