上映館がいつのまにかシャンテ2に落とされていた。シャンテは段差の関係上、1と2、3の鑑賞環境がまったく違う。以前、2か3で観たときに、人の頭が画面に大幅にかぶって、内容がわからないくらい字幕がまったく見えなかった。そのため、2か3で観るくらいならソフト化を待つようにしていた。
今回観たのは平日、しかも月曜日の17時40分開映という時間も中途半端な回だったので空いているだろうと思ったら、14日はTOHOシネマズデー誰でも1000円でした…。とりあえず、端の席を確保。中は案外画面の位置が高く、これなら人の頭がかぶることはなさそうだった。前に観たのは3だったのかもしれない。調べたところ、2はE列かF列からかろうじて段差がついているらしい。次回からのために頭に入れておく。
映画→原作→映画→映画で、やっとほぼ理解できたと思う。最初に観たときは過去と現在と、いくつかの時間軸の組み合わせかたがよくわからなくて混乱したけど、何度か観たり原作読めばこれほどうまい編集の仕方はないと思う。
他にも、画づくりが凝りに凝っていると思ったのは、窓の中にいる人物を外からとらえてるシーンがとても多い。四角い額に囲まれた絵画のよう。また、内部ではなく外部から人物の様子を眺めているような微妙な距離感は、思惑が読みにくくなって気になる。
あと、ピントの合わせ方も特徴的ですね。わざとぼかしたり、遅れて合わせたり。
観るたびに気づくことがあり、一つ一つのシーンを見逃したくなかったので、真剣に、またたぶん歯をくいしばってました。二時間ちょっとの上映時間、ずっと夢中になっていたのであっという間だった。
気になったシーンをいくつか。ネタバレです。
リッキー・ターが、ほれみたことか!と悪い予想が当たって大はしゃぎするところがチャーミング。トム・ハーディっぽくて好きなシーン。
ビル・ローチ少年が「これ作ったんですけど…」と言いながら何かをジム・プリドーに渡すシーンは、やっぱり何を渡しているのかわからなかった。気になっていたのでよく見てたつもりだけど。木で作った板状の何か。船かなあ。
車の中に蜂が入っちゃって、鬱陶しそうに手で払うピーター・ギラムが可愛い。払っているのにそっちに蜂が飛んでいってしまうとほほ具合が可愛い。
トビー・エスタヘイスが「俺は忠実だっただけだ!」と言って許しを請うシーンがありますが、全編通して一番忠実なのはピーター、どう考えてもピーター。観るたびに、ベネディクト・カンバーバッチさんの好感度が上がってしまいます。
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