『レッド・ライト』

目が覚めたら土の中、さあどうする?の『リミット』のロドリゴ・コルテス監督作品。アメリカでは去年の夏に公開されたようです。
以下、ネタバレです。






『リミット』、観てはいないのですが、ワンシチュエーションで話が進んで行って、最後にあっと驚かせるしかけがある作品っぽい。最後にどんでん返しがあるあたりは今作と似ているのかもしれない。

不気味な雰囲気は好きでした。超能力が本当にあるのかどうかを暴こうとする博士役にキリアン・マーフィーとシガニー・ウィーバー、伝説の超能力者役にロバート・デ・ニーロ。ここまで豪華何だから、この三人メインでシンプルにやってくれて良かった。キリアンたちが二人で力を合わせて嘘を暴けば良かったじゃない。
ところが、シガニー・ウィバーが中盤くらいで死んでしまうんですね。あれは残念だった。序盤の二人の掛け合いも良かったし、期待してたのに。

それで、わりと序盤にそのいいコンビ二人の間に割り込んでくる女学生がいるんですが、あのキャラはいらないような気がしました。ちょっと、伝説の超能力者の子どもで、スパイをやるために二人の間に入ってきたのかと思ったけど、そんな展開もなく。

最大のオチは、キリアン・マーフィーこそが本当の超能力者だったっていうことだったんですが。
中盤で、キリアンがシガニー・ウィーバー演じる博士の言うことを当てて「僕は超能力者だ」って言うんですけど、ここ、キリアンももっと冗談っぽく言ってくれれば良かったと思う。親しい間柄だとこれから言うことなんか予測できちゃうよねって意味にはとれないほど、含みを持たせた言い方で、このシーンで観客は気づいちゃう。もういっそ、このセリフ、省いちゃってもいいのに。
あと、キリアンが出突っ張りで、常に彼の周りでだけ怪奇現象が起こってたってことは、まあそうゆうことだってわかっちゃう。

それはそれでいいので置いておくとして、この話の目的ってなんだったんだっけ?と思った。もともと、伝説の超能力者のショー中に客が変死を遂げて、それが不自然だったから超能力者が疑われているけども、確固たる証拠がでない→超能力者のいんちきを見破って逮捕、ってことではなかったんだったっけ? そんな俗っぽい話ではなかったのか。もっと単純明快な話が観たかった。


観る前はすごく面白いか、大ズッコケかどちらかだろうと思っていたけど、なんとも中途半端な印象だった。


それでも、キリアン・マーフィーはずっと出ているので嬉しい。あと、ボコボコにされたり血を流すシーンが多いので、そうゆうキリアンが観たい方にもおすすめしたい。
あと、バーン・ゴーマンが一つのシーンだけでちょっと出て来たのがびっくりした。あと、トビー・ジョーンズがわりと重要な役で出てました。『裏切りのサーカス』のティンカー役の人。
あと、キャストを眺めていて知ったんですが、先程私がいらないキャラだと書いた女学生は『フルハウス』でミシェルを演じた双子の二人の妹さんらしいです。

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