『BU・SU』


1987年公開。
金鳥ゴンの“亭主元気で留守がいい”や禁煙パイポの“私はコレで会社をやめました”などのCMを手がけた市川準監督。

10代の富田靖子がとても可愛い。一応アイドル映画なのだと思いますが、ほぼ笑わず喋らない。ブスっとしているからこのタイトルなのだと思う。ぽつりぽつりとしたセリフしかないので、ほとんど表情のみの演技なのですが、不思議な雰囲気があって良かった。

あと、その無表情さが日本舞踊を踊るにも似合っていた。白塗りで八百屋お七を舞うシーンも本当にお人形さんみたいで可愛い。

最初と最後のお母さんとのシーンだけトーンが違っていて、最後のシーンではやっとちゃんとした笑顔を見せるのですが、これらのシーンはクランクアップ後に撮ったとのこと。

撮影中も役作りのために、監督からは“富田靖子に話しかけるな”というお達しが出ていたらしい。いまの青春映画だと若い人たちで和気藹々とやったりするみたいですけどね、というインタビュアーの質問にそうゆう雰囲気は苦手だと答えていて、私の中での富田靖子の好感度が上がりました。

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