『ウルヴァリン:SAMURAI』


 2012年8月末、日本の各所でヒュー・ジャックマンが目撃されていたんですが、ついに公開されました。
なんだか思っていたよりもほのぼのというか、アクション映画というより本当に不思議の国NIPPON探訪みたいな雰囲気でしたが、そういえば『ウルヴァリン:SAMURAI』というタイトルが発表された時にそうなるんじゃないかっていう予感はあったことを思い出した(原題は『The Wolverine』)。

以下、ネタバレです。









日本が舞台とはいっても少し出てくるくらいかと思ったらほぼ日本だった。日本人の俳優さんも多く出演していて、半分くらいのセリフは日本語でした。英語が通じなくて困ってしまうというようなシーンも出てくるので、吹替え版で観たらその辺の可笑しさはよくわからないと思う。

ガイジンさんが日本に来て、異国の文化に戸惑いながらも次第に馴染んでいく話だった。バラエティーの旅番組っぽい。アクションはおまけです。
お葬式でお辞儀をさせられたり、嫌がるお風呂内で無理矢理体を洗われたり、新幹線のリクライニングを思いっきり倒して快適さを満喫してはしゃいでみたり、ラブホテルの仕組みがわからなかったり、ご飯にお箸を立ててはいけないと注意されたり。
そんなすったもんだは吹替で観たら面白さ半減な感じがするので字幕向けだと思う。

本当の日本文化と外国の方から見たおもしろ日本文化がまぜまぜで出てくるので、少しよくわからなくなってくる辺りは混乱する。大企業は警備にNINJAを雇ってるとか、本当かなと思ってしまう。
あと、序盤の真田広之のアクション剣道が本当にそんな技があるっぽく見える。このシーンとか、真田広之が監督とかに言われるがままやったのかと思うと少し可愛い。

真田広之、もっと出番が多いのかと思ったら案外少なくて残念だった。対決シーンも短いです。二刀流、恰好良かったのでもっと観たかったし、最後の敵にしてほしかった。真田広之は『最終目的地』がすごく良かったのでもっと観ていきたい。

いろんな場面で爆笑ではなくクスリと笑いが起こる映画ですが、サムライ型のロボ設計図が出てきた場面では失笑が怒っていた。けれど、これは原作にも出てくるらしいです。全体的にすごく漫画っぽい展開だけれど、映画の流れは自体はオリジナルらしい。シルバーサムライ(そんな名前だったのか)とか、マリコと結婚したり(結婚するのか)は原作漫画に出てくるのだとか。

調べていたら、日本国内での撮影スケジュールが出てきた。

“8月29日から9月2日は東京都港区の増上寺で撮影
9月3日は秋葉原万世橋横のパチンコビッグアップル秋葉原店と上野駅で撮影
9月4日は移動と福山駅で撮影
9月5日は広島県福山市鞆町の鞆港などで撮影
9月6日と7日は愛媛県今治市大三島町宮浦で撮影
9月8日と9日はオフ
9月10日と11日は鞆町内でロケで日本国内ロケ終了”

ということは、長崎では撮影してないですね。

ジェームズ・マンゴールド監督作品は『ナイト&デイ』を観たいと思いつつまだ観れていない。
あと、ローガン(ウルヴァリン)の昔の恋人ジーンが魔女っぽいなーと思ったら、ヘングレで魔女をやっていた人だった。その印象か。

それから、特にもうMARVEL作品では定番なので、みなさん席を立たないですが、エンドロールの途中でわりと長いおまけ映像が入ります。X−MENシリーズを観たくなる。

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