『Welcome to the Punch』


邦題『ビトレイヤー』。元々、観るつもりでロンドンに行ったんですが、到着して、
ヒースロー空港の地下鉄の駅に早速看板があって大興奮。ロンドンバスに大き な広告も付いていて、主演の二人、ジェームズ・マカヴォイとマーク・ストロングは英国で人気があるのを確認。当たり前だけど、日本では考えられない宣伝の仕方です。
(3月の時点でまだ『007 スカイフォール』をやっていたのもイギリスならではで感慨深かった。2012年10月公開だったみたいなので、超ロングラン)

『Hansel and Gretel: Witch Hunters』を観たempireの隣りの隣りくらいにあるVueという映画館で観ました。こちらのほうが新しい印象だったけれど、実際はどうだったんだろう。椅子は倒れませんでした…。
以下、ネタバレです。





タイトルのリズムとパンチという言葉のなんとなくのポップさ、それにポスターの色合いなどから、楽しげな雰囲気を想像していたのですが、実際はハードボイルドな刑事物でした。復讐の話で、ジェームズ・マカヴォイが可愛い顔の眉間に皺を寄せていた。

それならそれでも良かったんですが、敵同士だったマカヴォイとマーク・ストロングが共通の敵に向かっていくことになって、途端に作品の雰囲気が変わる。呉越同舟ものだった。
どうしても許せない相手だったのに、父親である面を見て、自分とも似た面を見つける。ハードボイルドなのに、主演の二人の男が泣き顔を見せるのが良かった。
また、最後の最後では、殺したいほど憎いはずなのに、一緒に行動したことで情が芽生えたのか、結局撃てずに逃がしてやるのもいい。

敵の家に潜入して、お母様を囲んでマカヴォイとマーク・ストロングが座っているシーンは緊張感の中になんとも言えぬ可笑しみがあった。一触即発なのに、何も知らないお母様は息子のお友達をもてなしているつもりになっている様子がおもしろく、劇場内でも笑いが起こっていた。
そのあとの家の中での銃撃戦も恰好良かった。

銃撃戦はこの他にもクラブみたいな場所と最後のトランクルームのようなコンテナ置き場のような場所でと、合計三回くらいありましたが、どれも恰好良かった。スローになるのもいいし、最後の銃撃戦では主演二人の身長差も良かった。

ただ、アクションシーンは見応えがあっても、英語がわからないため、細かい陰謀のくだりがよくわからなかった。あと、女性記者も、マカヴォイがかなり怒り悲しんでいたため、殺されたのがあとでわかった。いまいち流れがわかりにくかったので、日本語字幕付きで見直したい。

0 comments:

Post a Comment