『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(4DX版)



本作の4DXは監督のジェームズ・ガン監修ということで観てきました。
ちなみに、TOHOシネマズ新宿や六本木などTOHO系のMX4Dは同じ動く椅子でも会社が違うため、動き方や効果は違うと思うし、何より監督監修は4DXと書いてあったので間違わないように気を付けたい。

以下、ストーリーについてもネタバレがあります。











宇宙船の動きですが、浮遊するところは上向きに、墜落するところは下向きにちゃんとなっていた。墜落して地上につくと、煙も上がる。

それより、序盤、ソブリンから逃げるシーン、ピーターとロケットは「小さい頃から運転を教わった」「操縦用の改造をされた」とギャーギャー言い合いながら、俺こそが世界一のパイロッット!みたいなことを言っていますが、乗ってる側からすると、二人とも運転が荒い。荒すぎて酔う。
4DXは久しぶりだったんですが、ここまで動くのは初めてだった気がする。『ワイルド・スピード』の車も『パシフィック・リム』のイェーガーも、こんな乱暴な動きではなかった。

4DXはポップコーンやドリンクは非推奨とされているけれど、ポップコーンを持ち込んだ人がいたらしく、映画後の床に散らばっていた。

ヨンドゥやロケットたちがラヴェジャーズの船を抜け出すシーン、ヨンドゥが口笛で弓を操りながらばったばったと倒していきますが、その時に、背中の後ろがトンと叩かれて、あ!私にも当たった!と思った。
背中のトンはこれまで、登場人物が背中から倒れこむシーンで使われることが多かったが、倒れ込んだ時は背中全体であり、一部のトンは違和感があった。
今回の弓はまさに後ろから矢が刺さったようになって、うまい使われ方だった。

上から撃たれてる感じは空気の粒が上から当てられた。
集中砲火の時も後ろからのトンがあったかもしれない。

ピーターがエゴに力の使い方を教わるシーンでは、手の中に光を生み出したときに、会場全体がぱっと明るくなる閃光が使われていた。

オープニング、タコのような宇宙人?モンスター?を切り裂いて体液がブシャッと出た時には水がかかった。水はここだけだったかもしれない。水が少ないのは珍しい。

代わりに念願のシャボン玉と降雪が見られたのが嬉しかった。

シャボン玉はエゴの惑星へ行った時。映画内でも泡のようなものが浮いていて、指でちょっと触ると分裂して、綺麗で平和で素敵な世界のイメージだった。シャボン玉がよく合っていた。

降雪はヨンドゥ登場シーン。娼宿のようなところにいるときに、外に雪が降っている。

また、ラスト、ヨンドゥが火葬されて、灰がキラキラと宇宙に漂うシーンでも使われていた。

シャボン玉も降雪も、自分の上には降り注がないで、スクリーンのあたり、前方での効果だった。

あと、細かいけれど、ソブリンの女王が雪の中を歩いてくるシーンで、ころころするカーペットが途中で詰まりますが、その時にも椅子がちょっと動いて笑ってしまった。

ガーディアンズが円になっていて、その周りをカメラがぐるりと動くとき、椅子はまるでそのカメラになったかのような動きをしていた。
映像と相まって、実際に周りを動いているように感じた。これが醍醐味だと思うが、映像の中に入り込んだようだった。

どの部分が特にこだわりのある部分なのかとかはわからなかったけれど、動きがかなり細かい部分まで調整されているように思えた。
けれど、本当に、だいぶ動くので酔います。

他、二回目を観た感想。

ヨンドゥのメリー・ポピンズ発言ですが、それを聞いても、ピーターはからかうような表情をしてないんですよね。
むしろ、憑き物が落ちたような表情で「かっこいいよ」と言っている。「あんたは俺のメリー・ポピンズだったんだな」と思ってそう。

笑わせにきているようで、その裏にはちゃんと意味がある。

ベビー・グルートが、ヨンドゥのフィンを間違えるシーンもかなり何度も、しつこいくらいに繰り返される。それは笑いを取る手法であり、グルートの可愛さを堪能するシーンかなと思っていたが、後半のボタンのシーンの伏線なのだ。
あれだけ間違えていた子が間違えずに正しいボタンを押せるのだろうか?というハラハラドキドキ感。でも、しっかり押せて、ちゃんと成長してる具合も見られる。

でも、クリック数オーバーで顔が変形するのはただの純粋なギャグだと思う。

二回目でも、また、二回目だから泣けたところ。

ヨンドゥの葬儀にかつての仲間が来たときのクラグリン。ヨンドゥのことなのに、まるで自分のことのように本当に嬉しそうだし、あの爆発するような喜び方がたまらない。
ショーン・ガンは、ヨンドゥに意見を言うシーンも、謝るシーンも泣ける。

舞い上がっているピーターに、ガモーラが「私たちは家族じゃないの?」と苛立ちをぶつけるシーン。ガモーラらしくないんですよね、ここでイライラするのは。弱さが見えるというか。彼女らしくない一面が見られるのがいい。

ガモーラに関してはネビュラと初めて正面から向き合って、話し合って、わかりあえたシーンも良かった。疑似家族関連の話も、本当の家族の話も両方共いい。

ヨンドゥがロケットを諭すシーンも良かった。
臆病で、自分を隠すためにつっかかると本質を言い当てていた。ロケットやヨンドゥの年齢はわからないけれど、きっとヨンドゥのほうが生きてる年数が多いのだろう。

また、ロケットはごめんなさいと素直に謝っていた。ヨンドゥの言葉でロケットも成長している。

ピーターを助けに行こうとしたガモーラを、ロケットが後ろから撃って「仲間をなくすのは一人でいい」というシーンですが、これ、ピーターのことじゃなくてヨンドゥのことですよね。
あの時点で、ロケットとグルートは、ヨンドゥを仲間として認めてた。それに、ピーターはおそらくヨンドゥがなんとしても、自分を犠牲にしてでも戻すだろうということもわかっていたのだと思う。

ピーターが探していたものは近くにあったと気づくシーン。仲間との楽しい日々の回想。
ピーターと二人で馬鹿笑いするドラックス、ヨンドゥに撃ち方を教えてもらっている子供時代…。

あとやっぱり、オープニングが泣けてしまう。泣くようなシーンじゃないし、曲も泣ける曲じゃないのに。でも、ああ、この映画好きだなーという気持ちが溢れてきて、涙が出る。
もうオープニングから、3Dメガネが曇ってしまうのだ。

そして、おまけシーンの反抗期グルートですが、彼に向かってピーターが「ヨンドゥも苦労したんだろうな!」と怒っていたけれど、ピーターもヨンドゥに同じような態度を取っていたんだろうな…と思うと可愛いやら、面白いやら、でもヨンドゥはもういなくなってしまって少し寂しいやら、いろんな気持ちが混じる。ここも、面白いだけのシーンじゃないのがいい。




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