『ボーン・アルティメイタム』


2007年公開。ボーンシリーズ三作目。二作目のスプレマシーはテレビでやるらしかったのと、レガシーはアルティメイタムの裏で起こっていることだという話だったので、こちらを先に観ました。

流れ的には一作目のアイデンティティーとほぼ一緒なんですね。CIAに疎まれて、追跡から逃げるという。そこに、CIA内部でのゴタゴタも関わってくる。なんとなく、『24-TWENTY FOUR-』を思い出した。CTUと現場との軋轢みたいな感じが。でも、あちらのほうがまだ現場に協力的か。

ボーンは相変わらず素性がぼんやりしているみたいでしたが、フラッシュバック的に何かを思い出しそうになってた。どうやら、スプレマシーで、一作目のヒロインであるマリーが亡くなったらしい。孤独な逃亡になるかと思いきや、一作目で敵側だった、ニッキー・パーソンズと一緒に逃げる。女性と逃げるという点もシリーズで共通しているのかもしれない。逃げる女性が髪型を変えるのも同じだった。レガシーでもジェレミー・レナーはレイチェル・ワイズと一緒に逃げているようだし。

今回のアクションは本当に見ごたえがあった。屋根の上をひょいひょい逃げるシーンや、カーチェイスなど、目が離せなかった。ブルーレイに収録されていた特典映像のメイキングを観ていると、もちろんスタントは使っているものの、結構マット・デイモンが自分でやっているシーンも多いようだった。車の運転もかなりのもの。映画内では笑顔を見せるシーンはあまりなかったけれど、メイキングではアクションシーンが決まった後にニコッと笑ったりしていて、マット・デイモンが少し好きになってしまった。

殴り合ってもそれほど傷を負わず、撃たれることもなく、車ごと立体駐車場から落ちても気絶することもなく無傷で車の窓から抜け出し、海に沈んでもすっと泳ぐ体勢に入れる。ほとんど無敵なのが痛快。ジェイソン・ボーンとして特訓をつんだおかげなのか。

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