『普通じゃない』


1997年公開。ロンドンオリンピック開会式の芸術監督をつとめたことも記憶に新しいダニー・ボイル監督作品。『トレインスポッティング』より前の作品なのかと思っていたら『トレインスポッティング』は1996年だった。
ここまでのダニー・ボイル監督作品三作、すべてユアン・マクレガー主演。15年前のユアン、すごく可愛いです。モンチッチのような髪型をしてる。でもユアンは現在も充分可愛い。それよりも、15年前のキャメロン・ディアスがとても可愛らしくキュートだった。

ストーリーは、解雇された掃除係が自棄を起こして金持ちの娘を誘拐し、逃げる途中、身分違いなどもあり反発しあいながらも、すったもんだの中で次第に互いに惹かれ合い…?というような、よくあるといえばよくあるラブコメ。途中のお酒飲み比べとか、銀行強盗とかもテンプレ通り。それでどこが“普通じゃない”のかというと、主人公カップルの裏で天使が暗躍するのだ。神様なのかと思っていたけれど、ガブリエルと呼ばれてたし、二人をくっつける役割を担っていたようなので、おそらく天使のようです。
この天使たちが更に問題をややこしくしたりしながらも、天使という特権を使って、ストーリー展開をありえないような方向へ捻じ曲げていく。良くも悪くもなんでもありです。特にラスト付近は無理がある感じはしましたが、ファンタジーということで。

映像と音楽がおしゃれで、ダニー・ボイルっぽい。さすがに15年前の作品なので、BECKあたりが流れるとやはり多少古さは感じるが、全体的にはスタイリッシュだと思う。エンドロールの人形も可愛かったし、酒場でカントリー歌手のふりをして歌うシーンでは、ユアンとキャメロン・ディアスの髪型と衣装が変わって、ポップで楽しかった。

この邦題もどうにかならなかったのか。原題がA Life Less Ordinaryなので、間違いではないけど、そのまんますぎる。なんとなく、トンがった感じは伝わってくるものの、もう少し素敵なタイトルを考えてほしかったところ。


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