『心理探偵フィッツ』


グラナダ・テレビジョン制作のイギリスのドラマ。1995年放送のCase8“悲しい出会い”だけ見ました。ジョン・シムゲスト回。

中途半端な回だけ観ても、警察側の人間関係の問題などはわからなかったのですが、一応一つの事件で前後編の二話で完結していました。

施設育ちの少年ビル・ナッシュ(ジョン・シム)は一度養子に迎えられたが、その家に赤ちゃんができ、契約が破棄されてしまう。孤独なビルは職業訓練の工場でやっと愛してくれるグラディに出会うが、ふとしたことから人を殺してしまい…という話。

ビルとグラディは出会って、これからというときに殺人を犯してしまう。もうこの時点でハッピーエンドは見えてこない。その殺人もビルがグラディを守ろうとしてのことだったというのがまた切ない。

劇中でフィッツも触れているけれど、ボニー&クライドだった。逃避行中のちょっとしたことが幸せそうだった。一本の煙草を二人で吸って煙を吹き付けたり、炭酸の飲み物をめちゃくちゃ振って栓を開けたり。些細ないちゃいちゃが眩しい。

育ちのせいだと思うけれど、ビルが破滅的でかなり感情の起伏が激しい。けれど、その命短しみたいな部分が魅力的でもある。グラディもその自由奔放な姿にひかれたようだった。

最後、ジョン・シムが拳銃を持つシーンがあって、ジョン・シムと拳銃の相性について考えてた。まだあんまりジョン・シム出演作品観ていないけど、あんまり恰好良く銃を撃つ役をやっていないんですよね。今回も脅すだけで撃たない。撃たれるけれど…。

1995年だと、撮影もその辺りだったと考えるとジョン・シム、25歳くらいだと思うんですが、17歳の役をやっていた。しかも美少年役。童顔だし、少年に見える。少しいしだ壱成に似てる。可愛い。ただ、いまは43歳年相応に見えます…。

あと、脚本家が『ステート・オブ・プレイ』と同じ、ポール・アボットという方だった。ここでのつながりでジョン・シムは『ステート・オブ・プレイ』の主人公に抜擢されたんでしょうか。

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