『ミニオンズ』(二回目)



前回は2D吹替だったけれど、今回は3D字幕と違うバージョンで観てきました。
二回目なので気づいたことなど。
以下、ネタバレです。




序盤、ケビン、ボブ、スチュの三人がニューヨークへ行くまで様々なボスに仕えますが、その時に、ミニオンたちが原始人のような毛皮(ギャートルズみたいな)を着てたり、ドラキュラのマントをつけてたり、ナポレオンの帽子をかぶっていたりといろんな服装を見せてくれるのはサービスみたいなものでしょう。途中からは、三人はオーバーオール、他の人は冬のコートと服装が変わらなくなる。前作でもメイド服とかいろいろ着てたし、ミニオンズの服装チェンジは見所でもある。

ボブが熊のぬいぐるみのティムのことを常に気にかけていて可愛かった。序盤の夜のショッピングモールでポップコーンを食べながらテレビを観ているシーンでは、ティムにも一粒食べさせてあげてた。食べさせて、というか、口のあたりに一粒置いていただけだけど。
スカーレットとハーブがイチャイチャするシーンでは、ティムの目元をおおっていた。
イギリスに移動するシーンでは、シートベルトをティムにもしてあげて、頭をぽんぽん叩いていた。
最初のケビンの旅に立候補するシーンから、怖いおとぎバナナ聞いても寝ちゃうところ、ラストでスカーレットにおもちゃの王冠を被せてあげて「バイバーイ」って言うところなど、ボブはどこのシーンでも愛らしかった。

愛らしいのとは少し違いますが、ロンドン塔から女王を誘拐する時、ボブが足をびよんびよんさせながら移動しますが、その時、キンクスの『You Really Got Me』が流れ出すのがとても恰好いい。ちゃんと前奏から流れる。不思議と音楽とあのびよんびよんで移動するのが合っている。
その前、王冠が保管室から外に出た時のSEが少し007っぽかったんですが、オマージュなのだろうか。

スカーレットやハーブなどはもちろんなんですが、ミニオンのセリフにも一部字幕がついていた。ちなみに、吹替だと「ナカマー!」のあたりは英語だと「Buddys!」でした。ネズミと別れるシーンでは「サヨナラ」という日本語も出てきたり。

字幕版ならではとしては、イギリスパート、特に、女王とテレビキャスターのイギリス訛りが露骨でおもしろかった。TVが聞き取れずに「テリー?」と聞き返してたかな。
あと、悪党の大会もヴィラン・コンベンション、略してヴィラコンと呼ばれていて、ああ、コミコンの悪党版かーと思って、あのイベントの雰囲気がわかりやすかった。
王冠を失った女王がパブで話すギャグ、「女王がなんで歯医者に行ったかわかる? 王冠をかぶせてもらうためよ!」というのも、歯のかぶせものを英語でCrownと呼ぶのがわかって、吹替よりもわかりやすかった。
個人的には、ロンドンの地下鉄の名物アナウンス、“MIND THE GAP”が聞けたのが嬉しかった。

Abbey Roadにアビーロードと字幕がついていた。吹替ではついていなかった。けれど、Abbey Roadがアビーロードだとわからない人はその次のビートルズの足を見てもわからないだろうし、ついててもついてなくても、わかる人はわかるし、わからない人はわからないと思う。
ちなみにビートルズの足ですが、一番前の人が白く、あとの三人が青っぽい色で実際のアルバムジャケットとちゃんと似せていた。

英語版のキャストですが、ナレーションのジェフリー・ラッシュはいい声で読み聞かせをするような喋り方で良かった。マイケル・キートンの大袈裟演技もおもしろい。
スティーヴ・クーガンは分身博士とロンドン塔のタワーガード役だったんですが、どちらも地声からはだいぶ変えてきていて、声の仕事もしているのかなと思った。IMDbを見ると時々やっているらしい。予告で観たこれから公開される『ペット』にも出てるみたい。
特にタワーガードはしゃがれたおじいさん声を出していてうまかった。
スカーレット役のサンドラ・ブロックはわりと普通のサンドラ・ブロックだったことを考えると、吹替の天海祐希はかなりうまかったなと思う。手を振るシーンとか。
真田広之の悪党の相撲取りもガラガラ声を出していてうまかったし、結構台詞が多かった。英語です。

エンドロール、少年グルーがミニオンの一人(ボブだったかも)の頭を撫でてあげてた。まだ素直で優しかった頃のグルー。そのあとで、ワッと大量のミニオンが押し寄せて囲まれちゃうのもいい。ミニオンはグルーが大好きだし、グルーもミニオンが好き。

そこまでは観ていても、エンドロールのスタッフの名前などが流れ始めると席を立つ人がかなり多かった。そのあとの映像も最高なのでもったいないと思った。
けれど、そのあとの映像は、悪役であるスカーレットとハーブも交えて一緒に踊っていたりして、カーテンコールのようにも見えるものである。エンドロールの途中で帰ってしまう人は、結局その程度の評価だったということだろう。演劇だったら終わった後で拍手をせずに出て行っているのと同じことだ。終わって、ちゃんと拍手をした人、おもしろかったと思った人に向けたサービス映像なのである。
3D良かったです。シャボン玉も来るし、ネズミも画面の外へ飛び出す。ちゃんと3Dの特性を生かすように作ってあるので、3Dでも観て良かった。


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