『マン・アップ! 恋のロンドン狂騒曲』



WOWOWで観賞。劇場公開はされておらず、DVDスルーにもなっていません。(追記:カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016にて公開されるようです)

“恋のロンドン狂騒曲”というサブタイトルもWOWOWが独自で付けたもののようです。ロンドンの名所が出てくるというような映画の説明が書かれていたけれど、それほど出てこなかった。駅くらいかな。デートしていたボーリング場も有名な場所なのかもしれない。(追記:カリコレでのサブタイトルは“60億分の1のサイテーな恋のはじまり”。やっぱりロンドンは取られているけれど、ちょっと長過ぎる気もする…)

『べガスの恋に勝つルール』『ミリオンダラー・アーム』のレイク・ベル主演。お相手役にサイモン・ペグ。
サイモン・ペグ目当てで観ました。

以下、ネタバレです。




レイク・ベル演じるナンシーは30代後半だけれど独り身、友達の紹介で男性と知り合っても、下ネタが暴走して失敗しまう。
そんな中でナンシーは、サイモン・ペグ演じるジャックと別の女性の待ち合わせに、その女性のふりをして現れる。
二人は意気投合し、楽しいデートを繰り広げる。ただし、ジャックは別の女性と思い込んでいて、ナンシーは人違いだと言い出せない。そのままデートは進み…という内容。

元も子もないことを言ってしまうと、サイモン・ペグ目当てで観たけれど、ジャック役はサイモン・ペグには合わないのではないかと思ってしまった。
ペグはペグでかっこいいとは思うけれど、それは慣れているからで、一目で好きになるほどだろうか。ナンシーがこのお喋りをすぐに好きになるタイプとは思えなかった。
もっと色男系の人がやったほうが良かった気がする。昔ならヒュー・グラントあたりだけれど、もっと若いほうがいいとは思う。

途中でジャックの前妻が出てくるのだが、意識高い系というか、頭の良さそうなキリッとした厳しそうなタイプで、ジャック(サイモン・ペグ)と別れたのは納得なんですけれど、そもそもなんで結婚したのかがまったくわからなかった。最初から合わなそうなのだ。彼の人生が見えてこない。
ナンシーと一発で意気投合するということは、そういうタイプが元々好きなのだと思う。そうしたら、あの妻は選ばないと思う。何か複雑な事情があって結婚したのだろうかとも思ったけれど、そうでもなさそうだった。
性格は合わないとは思うけれど、一見して素敵要素のある役者さんならその辺も納得するんですよね。上品さや優雅さも持ち合わせていたら、尚いい。
何度も言いますが、私はサイモン・ペグが好きです。が、一般的なイケメン俳優とは違う。

それとも、私のとらえ方が違っていて、英国ではサイモン・ペグはイケメン枠なのだろうか。

なんとなく、サイモン・ペグが出ているとぶっ飛んだコメディを想像してしまうのだが、彼にしてはまともというか真面目な役だったし、映画自体もコメディよりもラブ要素の強いラブコメだった。

その中で一人ぶっ飛んでいたのが、学生時代にナンシーにつきまとっていたショーン役のロリー・キニア。本当だったらキニアさんの役をペグがやれば良かったんじゃないかなとも思うけれど、こんなキニアさん初めて見たので、これはこれでいい。本当にすごかった。ローレンス・オリヴィエ賞受賞男優にこんな役やらせていいんだろうか。

ナンシーのことが好きすぎて気持ち悪くなっちゃっていた。トイレで黒ブリーフ一丁で待っていたり、ナンシーの家を座標で記憶していたり。何度か、うわあ…と呟いてしまった。他の作品では絶対に見られない姿。最高でした。


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