『エスター』


2009年公開。もっと前に公開されたのかと思ってた。怖い女の子のイラストのジャケットが有名。
死産してしまった夫婦が養子をとる。

雪が積もっているし、クライマックスも凍った池が舞台だったり、寒々しいのでいまの季節が似合う。

ジャンルがホラーになっていたので、エスターの正体は死産と関係しているのかいないかはわからないけれど、とにかく悪霊的なものかと思い込んでいた。
実際には、精神を病んだ大人で外見は子供のままだけれど33歳ということで、そんなのは反則だろと思ったんですが、その事実が明かされたあとだと、エスターが本当に子供に見えなくなるのがすごかった。ほうれい線みたいなのが見えた気がしたんだけど、気のせいかもしれないし、メイクだったのかもしれない。とにかくあれは大人だった。

それをふまえてしまうと、化粧をして父親の隣りに座るシーンが哀しく思えてくる。ましてや、病気なら余計に哀しい。

ジャケットのイラストのエスターよりも、映画中のエスターはお人形さんのように可愛かった。服装もひらひらしていたし、首のリボンも下の秘密はあれだけど可愛かった。

ジャンルはホラーというよりはサスペンスとかスリラーという感じがした。怖いし血も出るけれど、所謂ホラーと言われて想像するものとは違っていた。

本当に大人に見えたあたりや、序盤の少し不気味だけれど可愛い感じなど、エスター役の子の演技がうまかった。『ハンガー・ゲーム』にも出てたんですね。
あと、妹役というかマックス役の子もうまかったんですが、実際に聴覚に障害を持っていて、手話が使えるらしい。

お父さん役のピーター・サースガード、どこかで見たことあると思ったら『17歳の肖像』の魅力的な男性だった。あっちのほうが若く見える。私は『エスター』のほうがもっと前の作品なのかと思ってたんですが、公開の年は同じでした。『17歳の肖像』はイギリスで2009年10月、『エスター』はアメリカで2009年7月。あんまり夏公開が合わない景色だったけど。
あと、マギー・ギレンホールの夫らしい。

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