『ファンボーイズ』


アメリカで2009年に公開され、日本ではDVDスルー。署名によって2010年に劇場公開された。けれど、DVD上映だったような気がするけど、どうだったか。

スター・ウォーズファンの友達が末期ガンに冒されていて、その友達のために公開前の『スター・ウォーズ エピソード1』を観せようと、スター・ウォーズファン仲間でジョージ・ルーカスのスタジオを目指すロードムービー。

スター・ウォーズのことは知っていたほうが楽しめると思うけど、それよりも、マニアッククイズみたいなのをやりあって完璧に答えてるさまを観るのを「うわあ…」と思いながら観るのも楽しい。あと、知識面ではスター・ウォーズだけでなく、スタートレックについても知っていたほうが面白いのかも。

それと、両者の映画ファンの間にある深い溝ですが、話には聞いていたけれど、ここまで深いものだとは思っていなかった。全面戦争。映画だから大袈裟にはなっているとは思うけれど、ないこともなさそう。

コメディなので、仲間の病気についても勘違いかと思いながら観ていた。車のディーラーになって付き合いが悪くなったエリックを誘い出す口実としての嘘だと思った。途中で病院に行ったときも、病名は言わないので、何か別の病気だとしても末期ガンだとは思ってなかった。最後まで行って種明かしがあるのかと思っていた。
エリックをこの冒険に連れ出して、ライナスとエリックは仲直りして、四人の友情も復活! これでは駄目だったのか。
ルーカスのスタジオで、ライナスがエピソード1を観せてもらっているとき、まさか本当なのかなと思って、私だけが動揺していた。
示唆はされているし、最後の映画公開日にも居なかったから本当だったんだとは思うけれど、直接的な表現がないし、まだ疑っているくらい。地上波のテレビ放送で観たので、エンドロールはばっさり切られてたんですが、そこで何か仕掛けが…?とも思ったけれど、そこまで重要な仕掛けだったらちゃんと流すだろうし、たぶん本当だったんだろう。

観ている最中も、主要キャラは三人でいいんじゃないかと思っていた。太ったハッチとメガネのウィンドウズ、そしてスターウォーズとは距離をおいて真面目に働くエリック。途中で女の子が加わるにしても、四人が限界。なんとなく、ライナスのエピソードだけ浮いてしまうというか、なくても良かった気がしてしまった。
それか、泣かせるんだったら、もっとライナスメインにするとか。
バランスも三人のほうがいいし、スタジオに潜入する時も五人ではやっぱりちょっと多すぎて見つからないわけはないと思ってしまう。

ウィンドウズを演じたのがジェイ・バルチェル。メガネでひょろっとしていて冴えない。『ディス・イズ・ジ・エンド』のジェイのほうが恰好良い。
セス・ローゲンもラスベガスのコールガールの元締めみたいな役で出てくる。『ディス・イズ・ジ・エンド』だとジェイと友達役だったけれど、この映画を観るとセスのほうがだいぶ年上に見える。けれど、同い年だった。
ダニー・マクブライドもルーカススタジオの警備員役で出てくる。

あと、ダニー・トレホが出てきたので驚いた。外見を生かした、怖い顔してるけどいい人な役。笑顔が可愛い。

途中から冒険に加わって、ご本人のかわからないけどお尻を披露し、最後にはジャバ・ザ・ハットに捕らえられた時のレイア姫のセクシーなコスプレまで見せたのは、クリスティン・ベル。『アナと雪の女王』のアナ役の方でした。

スター・ウォーズ本編でレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーもカメオ出演。病院の女医役でした。途中で「自分の右手をレイア姫と呼んでた」みたいなエピソードが出て来るんですが、女医さんに思いっきりキスをするシーンが出てきてなるほどと思った。

スタートレックでカーク船長を演じたウィリアム・シャトナーもご本人役で出演。「ジェリー・ライアンの下着も手に入れられる?」って聞いていて、誰かと思ったら、セブン・オブ・ナインを演じてた方だった。ここでキャスト名で誰かすぐわかったらもっとおもしろかったんだけど…。

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