『白雪姫と鏡の女王』


2012年公開。『ローン・レンジャー』のアーミー・ハマーが良かったので、彼の出演作を続けて。一応は白雪姫だけど、白雪姫の話などみんな知っていて、そのままやっては出尽くした感もあるため、かなり内容が変わっています。

まず、七人の小人は山賊。森に迷い込んだ王子と従者を身ぐるみはがし、木に逆さにくくりつける。ディズニーなどだと働き者だけれど、ほぼ逆だった。

そして、アーミー・ハマー演じる王子もそんな登場の仕方で、全体的に情けない役だった。でも、『ローン・レンジャー』と同じっちゃ同じ役なので、これを求めてました。優男風でまさに王子様!という外見ながら、キマりきらない。

お城での白雪姫とのダンスシーンでも動物の変装はわかるけど、よりによってうさぎの耳付きの帽子をかぶっている
また途中で女王に子犬用惚れ薬を盛られてしまうんですが、その甘えた姿も情けないながらもはまっていた。

そして、その薬の効力をきるためにキスをする。ここでキスが出てきた。本来ならば、毒リンゴを齧った白雪姫の目をさますために王子からキスをするべきところ、白雪姫からキスをする。白雪姫のほうが男らしい。

毒リンゴは魔女が最後に持ってきますが、白雪姫は食べようとして、不審さに自ら気づき、あなたが一口どうぞと逆に魔女を陥れる。
白雪姫は一人でも大丈夫そうだった。彼女にピンチは訪れなかった。

ボリウッド風のエンドロールも可愛かったですが、ここも歌い踊るのは白雪姫一人だけ。普通だったら王子様とダンスをしそうなものですが。
王子はそのとき何をしているのかというと、従者と並んで踊るのを見守っている。「LOVE!」と間の手みたいなのを入れている。完全にお客さんだった。これをアーミー・ハマーがやるので相当可愛いので満足でしたが、映画の中でもヒロインの相手役というよりは脇役でした。

ジュリア・ロバーツ演じる女王もタイトルに入ってはいても、脇役かな。予告編を見る限りだと、愛嬌があって憎めない悪役なのかなと思っていましたがそんなことはなかった。最後は少し可哀想な感じでした。

青いドレスに大きいオレンジのリボンが付いていたり、スカートが大きくふんわりしていたり、衣装がどれも華やかで本当に可愛かった。故・石岡瑛子さんによるもの。この作品でアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされている。

エンドロールのボリウッド、なんでかと思ったら監督がインド出身だった。ターセム・シン作品、全部気になりつつ観てない映画ばかり。映像が綺麗そう。

あと、エンドロールは実際にリリー・コリンズが歌っているらしいんだけど、コリンズって、フィル・コリンズの娘でした。

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