『ブリジット・ジョーンズの日記』


2001年公開。コリン・ファース目当てで見ました。
主人公のブリジット・ジョーンズは結婚相手をさがす32歳で痛々しい設定ではあるけれど、『ヤング≒アダルト』のような本格的な痛々しさではない。また、大酒飲みでヘビースモーカーでは あるけれど、根はいい子で失敗しても一生懸命で常に明るいからキュート。このキャラクターがとても好きになったし、所謂美女ではない、スタイルも良くないところに親近感が持てる。

この頃のヒュー・グラントが絶好調というかかなり恰好良い。イケメン上司役がよく合っていた。親近感を持って、ブリジット・ジョーンズをどこか自分に重ねて観ていたので、うっとりしてしまう。まるで少女漫画みたいだった。
異常なほどのプレイボーイなのも納得の恰好良さ。ひどいことをしているけれど、なぜか憎めないキャラクターだった。ビデオレター風のエンドロールで一緒にいる女性の名前を間違えるのを違う三人にやるというのも漫画的だった。

その影になっていたのがコリン・ファースなんですけれど、このキャラクターもまた良かった。振り向くと、トナカイの顔がどーんとデザインされたセーターを着ているという登場シーンからもう最高。そこからもわかるように、ヒュー・グラント演じるダニエルのようなスマートさはない。表情も常にかたく、怒っているような口ぶりで、根本的に合わなそうな雰囲気。
ダニエルがぐいぐい来るのに対して、コリン・ファース演じるマークは一歩ひいてるんですよね。それでも、ふとした時に、ぐっと近づいてくる。ダニエルのようにアタックされ続けるのも悪い気はしないけれど、自分にまったく興味がないだろうと思っていた人から急にアプローチされると、驚くと同時にそれ以降の気になり具合は前者の比では無い。
最初に出てきたトナカイのセーターはこれはパスだわと思っても、後半に出てきたスノーマンのネクタイはこの人らしいというか可愛くすら思えてくる。ブリジット・ジョーンズと一緒にマークに恋しました。
最後のほうのシーンで時折見せる笑顔と、下着みたいな恰好で飛び出したブリジット・ジョーンズをコートで包んであげる優しさも良かった。
また、キスしそうでしないというシーンが何度か続いた後のキスシーンがかなり情熱的なのもたまらない。普段カタブツ気味だったマークがこんなキスをするのがいいし、コリン・ファースの情熱的なキスシーンというのを実はあんまり見たことがなかったのでどきどきしました。役柄でのこの行動も良かったけれど、俳優自体のファンとしても嬉しいシーンでした。

この中心となる登場人物三人とも好きになったんですが、周辺の友達も家族も、愛すべきキャラクターだった。
友達の一人を演じていたのがシャーリー・ヘンダーソン。肩くらいまでのボブが似合ってた。
ブリジット・ジョーンズの父親役がジム・ブロードベント。しょんぼりしていたけれどいい役だった。
この周辺キャラたちも続編にも出てくるようなので楽しみ。

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