『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』


2011年公開。続編が公開されたのと、マーベル・シネマティック・ユニバースの中で観ていなかったので観ました。

『アベンジャーズ』を観る前に観ておけばよかった。なんとなく昔から来た人とか良い人という印象しかなかったけれど、彼の背景がわかって、親しみが持てるようになりました。

原作も知らないのでキャプテン・アメリカの誕生の仕方もわからなかった。ひょろひょろの痩せた男が機械にかけられて筋骨隆々になるのは予告編を見ていたのでなんとなく知っていた。
しかし、そもそもナチスを倒す戦争が関わってきているとは思わなかった。キャプテン・アメリカという名前もそうだけれど、星条旗を模したスーツのデザインから、アメリカの象徴みたいな役割だった。

あと、これは映画だけでの設定らしいんですが、国民や兵士の士気を鼓舞するための広告塔として、チアリーダーのような女性たちとステージに立っていた。
この時に着ているスーツがコミックでの初期デザインのものらしい。実際に着て戦うには無理があるデザインだけれど、ステージ衣装で使うあたりに原作へのリスペクトが感じられる。ヘルメットにちょこんと付いてた羽根は実戦バージョンではプリントになっている。
ステージに立つキャプテン・アメリカを元に漫画が出たり、映画になったりしていたけれど、実際には漫画からステージになっているので逆だったってことか。

ここで使われているキャプテン・アメリカのテーマ曲も時代までもを反映していてよくできている。エンドロールでも使われている。

アイアンマン、トニー・スタークの父親ハワード・スタークが思ったよりも頻繁に出てきた。70年のコールドスリープで時を経ることで、お世話になった方の息子と会うことになって、しかも一緒に闘うというのはロマンがある。

ペギーとのことはかわいそう。キスはしたけれど、お付き合いをするのはこれからというところだったのに。いままで女性とまともに会話すらしたことがなかったようなので残念。

女好きのトニー・スタークやソーのような筋肉馬鹿と比べると、スティーブはまとも過ぎるくらいにまともな人間で、正統派ヒーローである。映画内でも言われていたが、元々肉体的に弱かったから、人一倍、力のありがたさがわかっているから謙虚なのだと思う。『アベンジャーズ』を観た時にはいまいち地味だと思っていたけれど、キャプテン・アメリカというキャラクターが一気に好きになった。
シールドを投げるアクションもかっこいい。銃も剣も持たずにシールドだけで防御も攻撃も兼ねている。

謎のキューブも謎のまま出てきた。血清はハルクというか、ブルース・バナー博士に投与されたものと一緒らしい。全部繋がっているのだ。

何よりラストの、目覚めた部屋が書き割りのセットのような場所で、外に出ると70年後の現代になっているところ、そしてニック・フューリーが迎えにくるあたりはすごくワクワクした。
この映画はここで終わりだけれども、すべてはこれから始まる感じ。続けて『アベンジャーズ』が観たくなった。そして、キャプテン・アメリカの活躍を見直したい。

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