『ダンケルク』の出演者の今後の予定(その2)



『ダンケルク』でピーターを演じたトム・グリン=カーニーのブロードウェイ公演の出演が17日終わった(キャストが変わるが上演は続く)。トミーを演じたフィン・ホワイトヘッドのドラマ出演の情報も出たことで、整理できなくなってきたので、このタイミングで出演者、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデン、アナイリン・バーナード、フィン・ホワイトヘッド、バリー・コーガンの五人の今後の予定をまとめておく(自分用)。



【トム・グリン=カーニー】

『Tolkien』
『指輪物語』の原作者J・R・R・トールキンの伝記映画。のちに妻となるエディスとの出会いと学生時代、陸軍時代のことが中心に描かれていそう。トム・グリン=カーニーはオックスフォード大学のご学友のクリストファー・ワイズマン役。
イギリスで5/3、アメリカ5/10、ポルトガル6/20、リトアニア6/21で公開が決まっている。
日本のFOXサーチライトのTwitterアカウントもこの映画の宣伝をしていたが、現在公開は決まっていない。(追記:2019年夏公開とのこと)
しかし、有名な人物の映画だし、『指輪物語』を意識したポスターだし、主演がニコラス・ホルトなので公開されるのではないかと思う。


『The King』
Netflix映画。『奪還者』『アニマル・キングダム』のデヴィッド・ミショッド監督。撮影は去年八月にすでに終了してます。
ティモシー・シャラメがヘンリー五世、ベン・メンデルスゾーンがヘンリー四世。シェイクスピアの戯曲を元にしているとのこと。他にも、ジョエル・エガートン、ロバート・パティンソン、ショーン・ハリスなどが出ている。トムはヘンリー“ホットスパー”パーシー役。
秋配信との噂があるけれど不明。年内には配信される予定。Netflixなので、日本も同時に配信されるのではないかと思われます。

『Rialto』
あらすじを見る限りだといざこざが描かれる家族ものっぽい。これも年内には公開される模様。去年の夏くらいに撮影していたようなのでおそらく終わっている。
主人公コルム役にトム・ヴォーン=ローラー。10代の息子を持つ父親で、自分の父の死をきっかけに人生を見つめ直す。トムはジェイという役名がついていて、息子役かと思ったらそうではなく、コルムと関係を持つ男娼役とのこと。


【ジャック・ロウデン】

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』(原題『Mary Queen of Scots』)
去年の11月のいくつかの映画祭で公開され、アメリカでは去年12/21、イギリス1/18、日本でも3/15に公開されます。
スコットランド女王メアリーとエリザベス一世の書簡を通じた争いが描かれている。ジャックはメアリーの夫、ダーンリー卿役。

『Fighting with My Family』
スティーヴン・マーチャント監督。2012年のドキュメンタリーを基にしたコメディ。WWEに入りたい兄妹が元プロレスラーの父と母と一緒に興行をしながら夢を叶えるべく頑張る…という話だと思われます。
ジャックは兄のザック(Zak)役。
アメリカ2/14、イギリス2/27公開。ドウェイン・ジョンソンがご本人役で出ているし、なかなか好評のようなので、日本でも公開されるといいなと思います。


『Fonzo』
ジョシュ・トランク監督。懲役10年の刑期を終えた47歳のアル・カポネは、痴呆を患って過去の暴力的な日々に取り憑かれている…というあらすじ。ヘヴィーそう。
アル・カポネ役にトム・ハーディ。再び共演。他に、マット・ディロンやカイル・マクラクランも出ます。ジャックはFBIのクロフォード捜査官役。
まだ公開日は決まってませんが、撮影は終わっている。ビッグバジェットっぽいし、キャストからも日本公開もあると思う。

『Corvidae』
4月からスコットランドで撮影されるサイコスリラー。ジャックは制作も兼ねるらしい。スコットランドに拠点を置く新しいプロダクションを作ったとのこと。
詳しいことはわからないけれど、トーマス役。ポスターに名前が出ている三人のうちの一人なので、主要人物だと思われる。タイトルはカラス科の意味。

他、エロティックスリラーみたいな作品が控えていると思ったけれど、タイトルが消えているのでなくなってしまったかもしれない。


【アナイリン・バーナード】

『Dead in a Week:Or Your Money Back』
自殺したいけどなかなか死ねない男が自分の殺害を殺し屋に依頼する。多分コメディ。
殺し屋役にトム・ウィルキンソン。どんな役か不明ですが、ハーヴィーという役でクリストファー・エクルストン。アナイリンは死ねない男、ウィリアム役です。
去年11/16にイギリスで公開、アメリカは11/30。日本でも今年夏の公開が決まっている。ヒューマントラストシネマ有楽町他とのこと(配給ショウゲート)。


 『SHERWOOD』
YouTube制作のアニメーション。ロビンフッドからのインスパイアとのことで、ハッカー女の子、ロビンが主人公。見た目は忍者っぽい。
その悪役と思われる人物のCVがアナイリン。少し見た目も似ています。
3/6にYouTubeプレミアムで公開とのこと。月額1180円(無料トライアル三ヶ月)とのことですが、日本でも観られるのかは不明。
(追記:日本語字幕付きで観られるようです。3/16現在、1話のみ無料公開中)


『Bigger』
ボディビルの創始者、ジョー・ウイダーの伝記映画。サプリメントやトレーニング器具の販売でも有名…とのことだけど聞いたことがないと思ったけれど、あのウイダーinゼリーのウイダー氏だった。
アナイリンはその弟のベン・ウイダー役。
去年の秋にアメリカで公開されているようですが、今年の1月にiTunesやAmazonプライムでネット配信が始まっている。日本での配信があるかは不明。

『The Goldfinch』
『ブルックリン』のジョン・クローリー監督。ワーナーとAmazonスタジオ製作。
主人公テオにアンセル・エルゴート、友人ボリス役にアナイリン・バーナード(子供時代のボリス役がフィン・ヴォルフハルト)。
オランダ、ポルトガル、ロシアで10/10、アメリカ、イギリスで10/11、イタリアで10/17の公開が決まっている。
二コール・キッドマン、サラ・ポールソンなど有名どころが出るし、原作も有名なので、日本でも公開されるのではないかと思うが、製作費を出す代わりにAmazonプライムでのストリーミングの放送権を得るらしいので配信スルーの可能性もある。(追記:2020年公開予定とのこと)

『Radioactive』
『チキンとプラム』のマルジャン・サトラピ監督。
キュリー夫人と夫のピエールの話。マリ・キュリー役にロザムンド・パイク、ピエール役にサム・ライリー。娘イレーヌ役にアニャ・テイラー=ジョイ。
アナイリンが演じるはポール・ランジュバンは、ピエールの教え子であり、ピエールの死後、マリと恋人同士になるが、ポールにも妻がいて…という人物。その他にも秘書との間に子をもうけたりと女癖は悪そうですが、研究者としては優秀で、ソナーを開発したのもこの方。フランス人(!)。
こちらはキノフィルムズがすでに購入済みということで、劇場公開があるかどうかは不明だし、本国公開の日付もまだ決まっていないようですが、いつか日本語字幕付きで観られる。

『The Personal History of David Copperfield』
『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督。監督というよりは、元々はオックスフォードで放送メディアの教授をやっていて、スタンダップコメディや風刺作家でもあるらしい。
チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』(カッパーフィールド表記のところも)の映画化。
デヴィッド・コパフィールド役にデヴ・パテル、大叔母役にティルダ・スィントン、貧乏でひょうきんなミコーバー役にピーター・カパルディ、大悪人ユライア・ヒープ役にベン・ウィショー。
アナイリンはデイヴィッドの旧友であり理想像、ジェームズ・スティアフォース役。しかし、傲慢で誇り高い性格、上層思考が強い、下層の人々を蔑視、純朴な人々の生活を破壊など、散々な言われよう。撮影の写真を見ると、特殊メイクなのか本物なのかわからないが、だいぶふくよか。まん丸です。
こちらもギャガが購入済み。本国では年内公開予定。ポルトガルは12/5とのこと。来年のアカデミー賞レース狙い?(追記:2020年早春公開予定)


【フィン・ホワイトヘッド】

『The Children Act』
原作はイアン・マキューアン『未成年』。
信仰により輸血を拒む少年アダムと裁判官フィオナの交流。フィオナ役にエマ・トンプソン。アダム役にフィン。輸入DVDで視聴済み。感想はこちら。原作を読んだ感じだとアダムはもっと幼い感じがしたけれど、何も疑わない純粋さがよく合っていた。人生を変えてくれそうなフィオナに執着する様子は、雛が生まれて初めて見たものを親と思ってついて行くのに似ている。
フランスやイギリスで2018/8月、アメリカで9月に公開された。
キノフィルムズが購入済みなので、日本の情報ももうそろそろ出るのではないかと思う。公開されるのか、DVDスルーになるのか。


『Roads』
監督は140分ワンカットという変わった映画『ヴィクトリア』のセバスチャン・シッパー。
『ルートヴィヒ』や『ラン・ローラ・ラン』に俳優として出演。
フィンは、兄弟を探すコンゴからの青年ウィリアムと出会うギレン役。ギレンは継父に嫌気がさして、モロッコでの休暇中にキャンピングカーを盗んで逃げ出すということで、普通の若者っぽい。二人はヨーロッパ国境付近で会って一緒に旅をする。予告を観ると楽しくもほろ苦い青春ロードムービーかなとも思うけれど、想像よりも辛い目に遭いそう。
ドイツ・フランス共同製作とのことで、ドイツで2/21公開(追記:5/30に延期になったようです。4月のトライベッカ映画祭にも出される予定)。
予告もドイツ語吹き替え。

『Don't Tell A Soul』
ジャンルとしては、ドラマティックスリラーとのこと。ガンを患った母と泥棒によって生計をたてる兄弟の話らしい。兄弟の弟ジョーイ役にジャック・ディラン・グレイザー(『IT』のエディ、『シャザム!』の主人公の友人)、兄マット役がフィン。兄弟が貯水池から出られない警備員と知恵比べ(たぶんもっと悪いこと)をする。
年内アメリカ公開予定。
他にもそこそこ有名なキャストが出ているので公開してほしいけれどどうなるか。

『Port Authority』
20歳のポールは路上でダンスをしていたワイを好きになって恋に落ちるが、ワイがトランスジェンダーだということがわかり戸惑うというラブストーリー。ポール役にフィン。
kiki Ballroomというダンスシーンを題材にした話。

kiki Ballroomはヴォーギング(マドンナの『Vogue』のPVで踊られているあれ)と呼ばれるダンスで対決するイベント。セクシャルマイノリティのコミュニティ形成の場でもあるらしい。1920年代のドラァグカルチャーに端を発するとのこと。ニューヨークの文化でもあるが、日本でも行われたことがあるようだ。
2017年のレインボー・リール東京にて、kikiを扱ったドキュメンタリー『キキ -夜明けはまだ遠く-』(2016年)が上映された。
ワイを演じるレイナ・ブルームはトランスジェンダーのモデルでkikiにも参加していたということで自伝的な作品なのかなとも思うけれど、主人公はあくまでもポールらしい。ポールの目から見たムーブメントということだろうか。

まったくのインディーズ作品で、日本公開は望めないと思っていたけれど、エグゼクティブ・プロデューサーにマーティン・スコセッシの名前もあるらしいのでちょっと期待。
ロドリゴ・テイクセラ(『ウィッチ』の製作)のRT Featuresと、マーティン・スコセッシのSikelia Prods.が新しい才能を発掘するべく2014年に合併したらしい。
ただ、本国でも公開の予定が出ていない。撮影は終了している。

『Inside No.9』Series5
ドラマシリーズのシーズン5にゲスト出演とのこと。他にもジェナ・コールマン、マキシン・ピーク、ジル・ハーフペニー、デヴィッド・モリッシーもゲスト出演するらしいので、一話完結ドラマで一話だけに出ると思われます。
BBC Twoにて放送。海外のNetflixでは配信があるようですが日本ではありません。
コメディとのことだけれど、コメディするのはレギュラー組だけでゲストはシリアスをやらされるのではないかとも思う。でも本当にコメディだったらとても観たい。
S1から全て6エピソードずつ。S1が2014年2月、S2が2015年3月、S3が2016年12月、S4が2018年1月と放映時期が一定ではないのでいつなのか不明。


【バリー・コーガン】

『アメリカン・アニマルズ』
大学生たちが図書館からヴィンテージの画集を盗んだ実話。バリーは犯人グループの一人スペンサーを演じる。他、メンバー役としてエヴァン・ピーターズ。実際の犯人たちも出ているらしい。
日本でも5/17に公開が決まっている。
去年の6月7月くらいからシンガポール、タイなどで上映が始まり、アメリカは8月、イギリスは9月に上映された。

『Black'47』
1945年〜1849年にアイルランドで起こったジャガイモ飢饉の話。タイトルから1847年の話だと思われる。イングランドの政策が要因だったらしい。
バリーは理想主義の若い英国兵のホブソン役。
去年9月にアイルランド、イギリス、アメリカで公開。
日本では公開されなさそう…と思っていたけれど、ジム・ブロードベントやフレディ・フォックスが出ている。

『Chernobyl』
タイトル通り、1986年のチェルノブイリ原発の事故の話。テレビドラマで全5回。バリーはそのうち一話に出演。
アメリカで今年5月に放送されるとのこと。

『Calm with Horses』
こちらもアイルランドが舞台。製作国はイギリス。
元ボクサーが麻薬ディーラーのディバーズ家の用心棒になるが…という話らしい。バリーはボクシングをやっているのでボクサー役なのかと思ったけれど、それは違う方。写真を見る限り、髪を金色に染めてガラが悪そうなので、ディバーズ家の一員ではないかと思われます。

『Y』
2020年アメリカで放送予定の全8話のドラマ。バリーはそのうちのどれか1話に出るようですが、名前など不明。パイロット役とのこと。
ブライアン・K・ヴォーンの『Y:The Last Man』というアメコミが原作。ヨリックという主人公とアンパサンドという猿以外、世界中からオス(y染色体。それがタイトルらしい)がいなくなってしまう…という話。
けれど、出演者を見ると男性が何人かいる。消える事件が起きる前のことだろうか。だとすると、出るのは最初の1話もしくは最後の1話だろうか。


0 comments:

Post a Comment