『インターステラー』(IMAX、新宿ミラノ座)


IMAX上映をユナイテッド・シネマとしまえんで、通常上映を新宿ミラノ座で観てきました。
あと、気づいたことと、前回書いたことで間違っていたこと。
以下、ネタバレです。






だいぶIMAXに慣れて来ているせいか、それとも劇場のせいなのかわからないですが、それほどIMAX最高!といった風でもなかった。それでも、IMAXカメラで撮影したシーンは多かったし、大波のシーンは迫力があった。ミラノ座もかなりスクリーンが大きいですが、映画館で、しかも大きいスクリーンで観た方が楽しいとは思う。
あと、新宿ミラノ座と比べると、IMAXはやはり圧倒的に明るくクリアで、マン博士の宇宙服の肩の部分にLAZARUSと書いてあるのはミラノ座では確認出来なかった。ラザロ計画の宇宙服なのがわかる。クーパーとか今回の人たちは肩にエンデュランス号のシルエットが付いている。

あと、これは両方ともなのですが、当たり前のことですが、試写会に比べると圧倒的に映画の世界に没頭できる。音の良さも際立ち、ハンス・ジマーの曲にもいちいち感動してしまった。
特に、最初のインドの太陽電池で動く無人機を追いかけるシーンの曲と、後半の回転しながら落ちて行くエンデュランスにドッキングするシーンの曲がいい。ドッキングシーンは何度観ても興奮しますが、映画館で観て、更に手に汗握った。曲もうまく作用していると思う。

新宿ミラノ座は今年末でなくなりますが、来月は特別上映などもあるし、今作がおそらく最後になるらしく、表紙に映画館名の入った特別パンフレットを売っていた。内容は同じです。最後のページにはミラノ座で上映された全作品のリストも付いている。通常のパンフレットも買ったけれど、この特別パンフレットも買ってしまった。

パンフレットに宇宙船について少し書いてあった。前回書いたことで間違っていたんですが、エンデュランスにランダーとレインジャーがそれぞれ二機ずつ付いていた。「ランダー、ワン」「レインジャー、ツー」と言ってるのはわかっていたんですが、ランダーを1号、レインジャーを2号とするだけかと思っていたのが違った。なので、後半の切り離しのシーンではランダー1号にTARS、2号にアメリア、レインジャー1号はマン博士と一緒に爆破、2号にクーパーが乗ってるんですね。最後のエドモンズの星のシーンで、アメリアの後ろにランダーが映っていた。

TARSは形もロボットとして新しいんですが、動きがややぎこちないのも気になっていた。どうやらあれは、装置を使って本当に動かしているらしい。クリストファー・ノーランといえば、極力CGを使わない監督として有名ですが、今回もそうだったらしい。SFなのに。しかも、装置を使って動かしていたのは、声を担当した俳優さんだったというからまたすごい。

水の惑星のシーンもカメラや機材を抱えて浅瀬に立って撮影したらしい。

どうでもいいけど気づいたこと。
序盤でワームホールの説明を図解で説明するシーンがあるんですが(これも『インセプション』にも似たシーンがあった)、そのメモ帳がNASAのメモ帳なのがちょっとおもしろかった。上部にNASAと書いてあった。通常の会社や団体だとよくメモ帳を作ったりするけれど、NASAがメモ帳なんて作るんだろうか。でも、宇宙船内に置いてあるメモ帳にNASAの名前を入れちゃうセンスが愛おしい。

あと、食べ物をおいしそうに撮らないノーラン監督ですが、今回、食糧難なので仕方が無いのかもしれないけれど、サラダと思われる大皿に乱暴にぶった切ったトウモロコシがごろっと入っていた。「スフレのおかわりは?」のシーンです。スフレは…トウモロコシ粉で作ったのかな…。

序盤の太陽電池で飛び続けるインドの無人機とかアポロ計画の捏造とかの話は、現在の地球の状況説明だけなのだろうか。空軍が無くなって10年とか、あの頃は物が溢れて争っていたとか、成層圏からの攻撃を断ったという話が出てきたけれど、もしかしたら、かなり大きい戦争があったのかもしれない。アポロ計画関連の話からすると、対ロシア? その結果として、地球が荒廃したのだろうか。

後半、地球パートと宇宙パートが交互に出てくるんですが、地球のマーフ側はほぼ部屋で悩んでいるだけで、時間は全然進んでいない。ご飯を食べて、兄の態度が許せなくて家を出て、やっぱり戻って畑に火を放って、自分の部屋で手がかりを探す。これだけです。
その間、クーパー側はマン博士を起こすあたりからかなり動きがある。なんとなく、地球と宇宙での時間の差が出ているようでおもしろい。




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