『The Last Post』(六話)



BBC Oneにて放映中のトム・グリン=カーニーが出演しているドラマ。アデン危機の話。全六話の最終話感想。

一話、二話感想
三話感想
四話感想
五話感想

以下、ネタバレです。











前回の最後で逮捕されたジョーの裁判が中心の回。
逮捕されたのはフィルムを隠していた件かと思っていたけれど、ゲリラ(NLF?イエメン国民解放戦線)のリーダーを解放した件だった。エドはハリーの息子を助けるためだったと証言していた。
クリスマスの日にジャーナリストの女と会ってた理由も聞かれていて、関係ないだろうに…と思ったけれど、前回オナーが単独でジャーナリストに会っていたから、余計なジェラシーもなく。しかもオナーの人懐っこい性格のせいか、意気投合とはまではいかないけれど、ちゃんと信用してもらっていたのがよかった。フィルムを返したせいかも。結局、彼女の助けでジョーも無罪に。このジャーナリストは本当に厄介だと思っていたけれど、最後には男らしい(女性だけど)面を見せた。利害が一致すれば強い。
これで、大団円かと思いきや。

今回、最序盤でトニー(トム・グリン=カーニー)がユースラを探しに基地を出ていってしまう。
ユースラの家が燃やされているのを見て取り乱すが、前回出てきた情報屋のような男性がユースラはここにはいないと言う。
ターバンを巻いて(ターバン姿も恰好良い)探しに出て、一話で逃げてすっ転んでたあたりかな。簡易的な家を作っているユースラを見つける。
見つけた瞬間にいきなり「I love you」と言っていた。英語ではなくアラビア語です。
ここにいちゃいけないとか、あなたには危険な場所だとかいろいろ言われてもそばにいるのが男らしい。

そして、最後のほうにはキスシーンも! トニーどうなるかと思ったけれど良かった…。
というか、このキスシーンがちょっと稀に見る綺麗さで驚いた。後ろから夕日が当たっているというシチュエーションも神々しいまでなんですが、トム・グリン=カーニーが贔屓目で200パーセントくらいアップしてるにしてもめちゃくちゃ美しい。
傾けた顎のラインに惚れ惚れしてしまって、一時停止して30分くらい眺めていました。素晴らしい。こだわりがないとあの角度では撮れない。

このキスシーンにしてもそうなんですが、一話の転んでの大股開きとか前回のやさぐれとか、トム・グリン=カーニーに関してはもう全体的にちょっとフェチシズムすら感じられる撮られ方をしていた。
贔屓目だけではないと思うけどどうだろうか。

しかし、そのキスの後、油断もあったのかもしれないがユースラは丘の上で何者かに撃たれる。たぶんNLFだと思うけれど、正体は明かされない。同じ場所にトニーも出て、「僕のことも撃てよ!」と叫ぶが弾は飛んでこない…。ユースラが殺されたこともつらいが、自分は死ぬことすら許されないつらさ。

ジョーたちの隊はイエメンを離脱する。旗をおろしていたし、交代ではなくイギリス軍自体が撤退するのかもしれない。
けれど、トニーは戻ってこず、ジョーが「カモン、アームストロング」と呟くシーンで終わるという…。
全六話といっていたし、次回予告がなかったからこれで最終話ですね。

トニーだけ残されてしまうのだろうか。
それとも、あの後、一話のようにふらふらと帰ってくるのだろうか。それで、一話のジョーに「遅いぞ。アームストロング」と言われるのだろうか。

このあとはあなたたちの想像におまかせしますということなのか、二期に続くなのか不明。
アリソンの子供もどうなるのだろう。今回、ほとんど裁判だったからアリソンが酒飲んでタバコぷかぷかやるシーンがないのが物足りなかった。
ここまでアリソンのことを好きになるとは思わなかった。トラブルメーカーかと思ってた。

トム・グリン=カーニーに関しては上で書いた通り、申し分なし。
女性陣濃すぎる…と思っていたけれど、彼女たちも全員好きになってしまったし、60年代の服装がおしゃれで可愛かった。
軍服も半袖半ズボンで良かったです。というか、軍服とかイギリス軍とか書いてますが、ロイヤルミリタリーポリスが軍なのかいまいち不明。ミリタリーだから軍でいいのかな…。
英語でしか見る手段はなかったのでわかりにくい部分がありつつもおもしろかった。つらい部分は多いですがそれも含めて良いドラマだった。

二期、あるとして残されたトニーがイエメンでゲリラ側についたりしたらおもしろいな…。元々はハリーがユースラを守ってくれなかったのがいけないんだし。
でも一応実話ベースだしないだろうけども。
というか、全員イギリスに戻るみたいだったし二期が作りようないか。


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