『ニード・フォー・スピード』


『ネイビーシールズ』のスコット・ワウ監督。エレクトロニック・アーツから発売されている同名のゲームが元 になっているらしい。主演は『ブレイキングバッド』のアーロン・ポール。ライバルというか、ほとんど敵みたいな役にドミニク・クーパー。女性ドライバー役のイモージェン・プーツは『フィルス』の捜査官役をやった人。
以下、ネタバレです。




車の映画というと 『ワイルド・スピード』が思い浮かんだんですが、『ワイルド・スピード』自体、一作目とユーロ・ミッションしか観たことがないので、比較のしようがなかっ た。イメージだとワイルド・スピードのほうがヤンキーっぽい感じがした。今作はそれほどみんなマッチョではなく、入れ墨も入ってない。アーロン・ポールと ドミニク・クーパーが二人まとまってかかっていっても、ヴィン・ディーゼルに一撃で吹っ飛ばされそう。復讐や無実の罪をはらすためのレースというのも、少 し暗めではあるけれど、ワイルド・スピードとの違いを出しているのかもしれない。

ただ、“デレオン”という違法レースが、いまいちよくわからなかった。ゲームをやっていたら前提としてわかっていることなのか、それとも、アメリカでは公道でスポーツカーを走らせるレースが日常茶飯事に行われ ているのか、頭文字Dみたいなものなのか。世界観に馴染めなくて、映画の最初の方は内容が頭に入って来づらかった。

監督自身もスタントマン出身とのこともあるのか、CGをほとんど使っていないとのこと。実際に公道を使っているとのことで、エンドロールのスペシャルサンクス欄には様々な都市名が連なっていた。
この作品は高級スポーツカーが盛大に大破するのが魅力なのかもしれない。だから、車に詳しい方がきっと楽しめると思う。私は、マスタングやランボルギーニの 名前を聞いたことがあるくらいだった。でも、最後の勢揃いしてのレースは、もう車が車じゃないみたいで、まるでSFに出てくる変わったかっこいい形をした 乗り物のようだった。こんな車が実際にあるんだというところから感動。
ただ、話の面からすると、ドミニク・クーパー以外の人間でその車に乗ってたのが誰だかまったくキャラ説明がなかったので、ドミニク・クーパー以外の車は途中で脱落するんだろうなというのがわかってしまう。

あと中盤、ピンチのシーンでマスタングがヘリに釣られて飛ぶんですが、あれもCGじゃないならすごい。でも、重さに耐えられなさそうだからCGかな。CGだ としても、釣り上げられてるマスタングの図はなかなか痛快で、映画『特攻野郎Aチーム』の戦車で大砲を撃ちながら位置を調整して湖に落ちてくシーンを思い 出した。

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