『ダンケルク』(の出演者の今後の予定)



映画の感想ではないのでネタバレはないと思います。
本作ではキリアン・マーフィー、トム・ハーディといったクリストファー・ノーラン監督のお気に入り俳優に加え、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、ジェームズ・ダーシーといった実力派も揃えられている。
それに加え、本作が映画初出演になる俳優や舞台に多く出ていた俳優など若手がかなりフレッシュでとても良い。ノーラン監督はどこから見つけてくるんでしょうか。趣味が合う。
よく出ている海外俳優ムックのニューカマー欄を完全に過去のものにする面々の今後の活動について調べた。どちらかというと自分用のメモ。


トミー役:フィン・ホワイトヘッド(Fionn Whitehead)
なぜか“フィオン”表記のところもあるけれど、呼び方はフィンなのでフィンでいいと思う。
イアン・マキューアン原作の『The Children Act』が今年9月にトロント国際映画祭でお披露目された。原作小説の邦題は『未成年』。
夫婦関係がうまくいっていない裁判官フィオナと、彼女が担当することになった信仰を理由に輸血を拒む少年アダムの交流が描かれている。
原作はまだ途中までしか読んでいなくてアダムが出てきていません(追記:読みました。アダムはいろんな意味でまっすぐで信じるものを決めたら考えを変えないイノセントの塊みたいな男の子。これをフィンが演じるのはとても合っているし、一刻も早く観たい。キャスティングしてくれた方に感謝)。フィオナ役はエマ・トンプソン。日本で公開してほしいがどうなるか。


ギブソン役:アナイリン・バーナード(Aneurin Barnard)
今年12月2日に『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』が日本公開されます。モーツァルト役なのでタイトルからすると主演かもしれない。
彼とコリンズ役のジャック・ロウデンはBBCドラマ『戦争と平和』でも共演している。
トミーとギブソンは同い年くらいに見えたが、フィンが1997年生まれなので19歳か20歳(誕生日は秘密らしい)、アナイリンは30歳です。


アレックス役:ハリー・スタイルズ(Harry Styles)
ワン・ダイレクションのメンバー。だけど、私は1Dを知らなかったので、今回俳優として初めて観ました。ミュージシャンには見えなかった。逆に、え?歌えるんだ?と思ってしまった(いい声)。今年12月にソロでの来日公演があり、来年5月にも神戸と東京で来日公演があるみたい。


ジョージ役:バリー・コーガン(Barry Keoghan)
今年の11月3日に『The Killing of a Sacred Deer(原題)』がイギリスで公開される。監督は『ロブスター』『籠の中の乙女』のヨルゴス・ランティモス。たぶんカリスマ医師役のコリン・ファレルが主役でその妻役にニコール・キッドマン。三番目の主役がバリー・コーガンかな。よくわからないけど予告編を見る限りは不気味そうな少年役。
コリン・ファレルとニコール・キッドマンなら日本公開もありそうだけど、夜ゴス・ランティモス作品、シュールでわかりにくいのだけど今回はどうなんだろう。


コリンズ役:ジャック・ロウデン(Jack Lowden)
アメリカで去年6月、イギリスでは今年1月に公開された『Danial(原題)』が『否定と肯定』というタイトルで今年の12月8日に日本公開。
主役はたぶんレイチェル・ワイズ。マーク・ゲイティスやアンドリュー・スコットも出ます。ホロコーストまわりの実話。映画を観る予定なので内容は詳しくは調べない。
ジャック・ロウデンは黒髪です。予告編を見る限りだとちょっとした役の様子。

日本公開が決まっていないものとして、『Tommy's Honour(原題)』というジェイソン・コネリー監督(ショーン・コネリーの息子)の作品がある。2016年のBAFTAスコットランド・アワードで作品賞を受賞している。全英オープンで四回優勝したトム・モリスとその息子という親子の物語。息子のトム・モリス・ジュニアも全英オープンで優勝している。ジャック・ロウデンはこの息子役。実在する人物なので実話だと思うが、なかなか馴染みの無い選手(ゴルフを知っている人にどれくらい有名なのかはわからない)なので日本公開はあるか。ただ、アメリカでも今年4月公開だったようなので、まだ希望は捨てない。金髪。

 また、モリッシーの伝記映画『England Is Mine』が今年8月にイギリスで公開された。ジャック・ロウデンはモリッシー役なので主役です。これも黒髪。これも実話。モリッシー役なので歌うシーンもある。
『ダウントン・アビー』のシビル役のジェシカ・ブラウン・フィンドレイも出ている。
モリッシーは日本でも人気があるし公開されると信じているがどうなるか。
(この予告のサムネイルはSuedeのブレット・アンダーソンにも似てる)

(追記:『ダンケルク』にも出ていたジェームズ・ダーシーが監督・脚本をつとめる『Made In Itary』に出演するらしい。あらすじは“自由奔放なロンドンのアーティスト、ロバート(ビルナイ)は疎遠になっている息子ジャック(ジャックロウデン)と亡くなった妻から引き継いだ家を売るためにイタリアに戻る”とのこと。奥さんがイタリア人ということかな。コメディで、来年トスカーナとロンドンで撮影予定とのこと。詳しくはこちらの記事参照(http://deadline.com/2017/10/billy-nighy-jack-lowden-made-in-italy-1202190489/)『ダンケルク』の俳優さんたちが今後もノーランの映画に続けて出たらいいなあと思っていたんですが、俳優さん同士のつながりでも嬉しい。楽しみです)


ピーター役:トム・グリン=カーニー(Tom Glynn-Carney)

BBC Oneにて『The Last Post』というドラマが10月1日より始まった。脚本はジョン・シムの『The Village』のピーター・モファット。
南アフリカロケで1965年のイエメンが舞台。イギリスの兵士が現地の女の子と恋に落ちる話。このイギリス兵士役がトム・グリン=カーニーなので、主役かなと思っていたけれど、いろんな兵士がいろんな女性と恋に落ちるのかもしれない。また、恋に落ちないイギリス兵なのかもしれない。「ちょっとした『ロミオとジュリエット』だよ」とインタビューで話していた。
(追記:一話だけ見ました。アデン危機の話。トム・グリン=カーニーは若手兵士の役。で、現地の女性と恋に落ちるのは多分彼だけ。序盤から手紙を渡し、終盤はその女性に怪我を治してもらっていた。でもラブストーリー要員なら怪我をしていてもいいのかも)(感想を別の記事にしました

また、『アメリカン・ビューティー』『007 スペクター』のサム・メンデスが手がける舞台、『THE FERRYMAN』にも出演中。主役はパディ・コンシダイン。1981年のアイルランドが舞台。IRA後のある家族の話らしい。かなり評判が良さそう。
サム・メンデス監督がトム・グリン=カーニーのオーディション映像を気に入ったが、彼は南アフリカで『The Last Post』のロケ中だった。しかしちょうど、『ダンケルク』の宣伝のために一時ロンドンに戻ってきたときに会ったらしい。
アイルランドには縁もゆかりもないので言葉が難しかったし完璧にはできていないとインタビューで言っていた。
エモーショナルで野性的な役らしく、ピーターとはだいぶ違うので気になる。革ジャンを着ていてピアスをしていて(追記:ピアスはこの舞台に限らずプライベートでもしている模様。片耳だけ開けているみたい。おしゃれ)髪色も赤い。

両方とも観たいけれど、日本からでは難しそうなのが残念。

(追記:『ロード・オブ・ザ・リング』の著者、J・R・R・トールキンの伝記映画に、トールキンの友人クリストファー・ワイズマン役で出演するようです。トールキン役はニコラス・ホルト。10/24にリバプールにいるらしきツイートをしていましたが、10/18に撮影クルーがリバプールの博物館のあたりにいるのが目撃されているので、彼もこの撮影のためだったみたい。詳しくはこちらの記事参照http://variety.com/2017/film/news/tom-glynn-carney-tolkien-movie-1202598670/


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