『The Last Post』(一話、二話)
Posted by asuka at 12:45 AM
BBC Oneにて放映中のトム・グリン=カーニーが出演しているドラマ。主演なのかと思ったが違った。けれど、群像劇のため、明確な主役がいないのかもしれない(二話現在)。一応、一話の最初で基地に駐留してきた大尉が主役かも。
1965年のイエメンのアデンが舞台(撮影は南アフリカ)。アデン危機の話。
脚本はジョン・シムが出ていた『The Village』のピーター・モファット。彼も軍人の家族として基地に駐留していたことがあるらしい。自伝のような部分があるのだろうか。
まとめて書くとすごく長くなりそうなのでとりあえず二話まで。
以下、ネタバレです。
ネタバレといっても英語字幕で観ているので完全には理解できていないと思う。
出て行く大尉の代わりの大尉が来るところから始まる。運転手として迎えに行くトニー・アームストロング下級士官(これがトム・グリン=カーニー)が迎えに行くのが遅くなってしまって怒られていた。トニーはドライバーとしての仕事を任されることが多いようだ。下級士官だからか。
駐留している兵士の妻たちも独特。アリソンはアルコールに溺れているがたぶん夫が仕事で忙しくて相手にされていないことが理由みたい。別の兵士と浮気をしている(入れ替わりでアデンを離れる大尉)。一人は新しく来た大尉の妻で天真爛漫。たぶん新婚かな。二話ではアリソンと友達になっていたが夫には反対されていた。私もアリソンのせいで彼女が傷つく出来事が起こりそうな気がする。もう一人は小さい息子を育てていてお腹が大きい。二話では出産していて、出血多量で死んでしまうのかと思ったけれど命を取り留めていた。妻たちはこの三人が中心(二話現在)。兵士の戦いと同じくらい彼女たちの生活も描かれている。基地の兵士ではない家族の生活が描かれるのはおもしろい。
女性陣はだいぶクセ者揃いかなんですが、二話で出てきた女性レポーターもいちいち兵士にちょっかいをかけていて、今後何かやらかしそう。三話の予告で新米兵士に手を出している風だった。
一話では兵士たちと妻たちの日常と新任大尉の迎い入れがありつつ、最後に反イギリスゲリラ部隊(たぶん)によって戻る大尉が殺されてしまう。二話はそのゲリラ部隊の掃討作戦だったが、結局、一部隊が滅ぼされ、首のみを持ち帰るという屈辱の結末になっていた。その裏でアリソンと新任大尉の妻がプールで楽しく遊んで仲良くなったり、危険な出産があったりする。
群像劇なのでトニーも飛び飛びに出てくる。最初、アラビア語(?)を復唱していて、現地の女性ユースラに手紙を渡していた。そして、一話の後半のゲリラ部隊に襲われるシーンにも彼はいる。車を運転していたが、スコッチをズボンにこぼしてしまい、脱いで車の上で乾かそうとすると、同乗していた大尉がいたずら心で車を発進させてしまう。「止まってください!」と言いながらパンツ一丁で追いかける様はコミカルでもあるけれど、銃を持ったゲリラ部隊に待ち伏せされているのを発見。本気で「止まってください!」と言っても、冗談だと思われてしまう。
トニーは命からがら逃げ出して、ユースラに手当をしてもらい、駐屯地へ帰る。
一話はここまで。
二話は一話であれだけ大怪我をしてしまったのでもう出番がないかと思ったけれど、ちゃんと出てきた。ただ、足を怪我しているので掃討作戦には置いて行かれる。相変わらずユースラには手紙を渡すが、会わないほうがいいと言われてしまう。上官にも手当をしてもらったことを言えない。悲恋の予感がする。
もちろんトム・グリン=カーニー目当てで見てるんですが、『ダンケルク』よりだいぶ普通の青年っぽい感じ。『ダンケルク』のピーターは理知的すぎるというか冷静すぎたけれど、こちらは年相応というか。どちらも好きです。
それはいいんですが、もう少し歪んだ見方をすると、車の上で目玉焼きが作れるくらい暑いため、最初のシーンでは兵士たちが上半身裸でトランプに興じている。もちろんトムもです。
あと、パンツ一丁で逃げるシーンはトランクスなので、そのまま転んだり崖を転げ落ちたりしていて、あわや中が見えそうな感じでつい身を乗り出してしまう。下尻くらいは映ります。
二話だと怪我した足を冷やすために素足を氷水に突っ込んでいたり。また、兵士たち全員なのですが、暑い地域のせいか軍服が半ズボンで、そのまま車の荷台に座り込んだりすると太ももがいい感じに見えます。
戦争ものだから人がばんばん死にそう(二話時点でもだいぶ死んでる)だし、つらいことはこの先も起こりそうだけれど、話の内容自体もおもしろいし、トムのいろいろを見るのにも良いと思うので最終話まで見たいし、DVDが出たら買いです(二話現在)。
できれば日本語字幕版が欲しいけど、アデン危機の知名度などを考えると内容的に厳しそう。
calendar
ver0.2 by バッド
about
- asuka
- 映画中心に感想。Twitterで書いたことのまとめです。 旧作についてはネタバレ考慮していませんのでお気をつけ下さい。
Popular posts
-
アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、歌曲賞ノミネート、脚色賞受賞。その他の様々な賞にノミネートされていました。 以下、ネタバレです。 北イタリアの別荘に夏の間訪れている家族の元に、一人の青年が訪れる。家族の父親が教授で、その青年は教え子である。 まず舞台の北イタリアの夏の風景が素晴...
-
ウェス・アンダーソン監督作品。前作の『ムーンライズ・キングダム』は、ブルース・ウィリスやティルダ・スウィントンは良かったし、家の中の撮り方も良かったけど、お洒落映画でしかないかなという感想だった。そのため、今回もかまえてしまっていたけれど、すごく面白かった。 やはり、撮り方な...
-
いわゆるロードショー公開はされない注目作を上映するのむコレ2018にて上映。 今年公開された映画らしい。 あまり内容を調べずに観たので、タイトルと、主演が『ゲーム・オブ・スローンズ』のラムジー役でお馴染み、ウェールズ出身のイワン・リオンだったため、RAFのイギリス部隊の話かと思っ...
-
試写会にて。わかったことと、わからないこと。 以下、ネタバレです。 クーパーがどうやって助けられたのかがよくわからなかったんですが、あの時のアメリアの顔は幻じゃなかった。映画の序盤でワームホールを通る時に、アメリアが“彼ら”の姿を見てハンドシェイクをする。結局“彼...
-
ドルビーアトモスで観たんですが、席が前方だったせいもあるかもしれないけれど、あまり音の良さはよくわからなかった。前回がIMAXだったからかもしれない。 IMAXと同じく、最初のプロモーション映像みたいなのはすごかった。葉っぱが右から左へ。 以下、二回目で思ったことをちょこ...
-
2013年公開。あんまり評価がよくなかったので映画館へは行かなかったんですが、ハリー・トレッダウェイが出ているということで観てみたらおもしろかった! 映画館で観れば良かった。 149分と多少長く、長いわりにエピソードが細切れでまとまってない印象はあったけれど、これも劇場で観ていれ...
-
ほぼ半月あけて後編が公開。(前編の感想は こちら ) 以下、ネタバレです。 流れ自体は前編と同じ。ジョーがこれまであったことを話し、それに対して、セリグマン(今回はちゃんと名前が出てきた。ステラン・スカルガルドが演じている男性)が素っ頓狂なあいづちをうつ、と...
-
IMAXレーザーというと109シネマズ大阪エキスポシティのものが有名ですが、このたび109シネマズ川崎と名古屋にも導入された。そのプレオープンで『ダンケルク』の上映があったので行ってきました。 ただし、大阪のレーザーはGTテクノロジー(旧次世代レーザー)という名称で、スクリーンの...
-
新宿シネマカリテにて、毎年行われているちょっと変わった作品を集めた映画祭カリコレにて上映。 ステファン・ダン監督初長編作品。カナダ出身なのと、同性愛もの、家族もの、音楽がふんだんに取り入れられたスタイリッシュな映像…ということこで、第二のグザヴィエ・ドランというふれこみの...
-
2000年公開。曲や映像づくりなど、とてもダニー・ ボイルらしい映画だった。 幻のビーチに辿り着くまでの話なのかと思っていたけれど、 かなり序盤でビーチには辿り着いてしまう。 そこから物語が展開していくということは、 ビーチがただの天国ではなかったということ。 一人旅の若者が...
Powered by Blogger.
Powered by WordPress
©
Holy cow! - Designed by Matt, Blogger templates by Blog and Web.
Powered by Blogger.
Powered by Blogger.
0 comments: